正月用の餅 真心込めて次々生産 美作市の農産物直売所

正月用の餅作りに精を出すスタッフ=27日

 農産物直売所・美作吉野きんちゃい館(美作市豆田)では、正月用の餅作りに担当者が追われている。蒸したもち米の香りと湯気が漂い、きねつき機の音が響いている。

 製造の注文には市産ヒメノモチを使って仕上げ、もち米の持ち込みによる加工にも応じている。今季はスタッフ12人が9日からほぼ毎日調理場に立ち、ピークを迎えた26日以降、朝から夕方まで作業が続く。洗米、蒸しを経て、専用の機械でついて丸く切り、女性たちが形をさらに整えてトレーに並べていく。

 コロナ禍で帰省できない子や孫に発送する注文が昨季と同様、目立つという。春名道雄館長(76)は「『おいしい』と言ってもらえるよう、真心を込めて作っています」と話す。

 餅作りは29日まで続き、30日が最後の受け渡し日。

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