環境省から「脱炭素先行地域」に選ばれた千葉市 動物公園などで取り組み本格化へ

環境省から「脱炭素先行地域」に選ばれた千葉市 動物公園などで取り組み本格化へ

 「脱炭素先行地域」にこのほど千葉市が選ばれました。
 市は、市長を本部長とする「脱炭素推進本部」を新たに設置し、地域の特性を生かした取り組みで、二酸化炭素排出量実質ゼロを目指します。

 「脱炭素先行地域」は、2050年のカーボンニュートラルに向け、先行して2030年までに電力消費に伴う二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す地域の計画を環境省が選定するもので、11月、千葉市とエネルギー事業者のTNクロスによる計画が選ばれました。

 計画では、動物公園とその周辺を「グリーン・ZOOエリア」とし、動物公園の動物用の暖房として、これまで都市ガスを使って暖めていたのを、バイオマス熱ボイラーに切り替えます。

 ボイラーの燃料は、園内の剪定枝を活用する予定です。

 また、エリア内に「ZEH」と呼ばれるエネルギー消費を実質ゼロとする住宅を461戸導入。

 昼間、住宅の太陽光パネルで発電し、蓄電器に蓄えた電力を夜間は、モノレールの軌道げたを活用した送電線で送るなどしてエリア内のエネルギー需給調整を行うということです。

 千葉市は2022年度内に脱炭素推進本部を設置する予定で、上限50億円に上る国の交付金を活用して、2023年度から取り組みを本格化させます。

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