日本人の約8割の人は、なんらかの生命保険に加入しています（生命保険文化センター「生活保障に関する調査」）。じつは、その加入している生命保険には、さまざまな付帯サービスが付いているのです。付帯サービスとは、生命保険会社が提供している無料で使うことができるサービスです（有料のものもあります）。しかも何度使っても大丈夫なのです。
付帯サービスの中には、かなり便利で役に立つものもあり、ショッピングや旅行などの割引に使えるサービスや、なんとキャッシュバックでお金が戻ってくるものまであります。こんな便利なサービスがタダで使えるのに、利用しないのは損。でも、「どんなサービスがあるのか、よくわからない！」という人が多いと思います。今回は便利で役に立つ生命保険の付帯サービスを紹介します。
専門家と相談ができる
・電話相談サービス
付帯サービスの中でもっとも一般的なのが、「24時間電話健康サービス」です。24時間年中無休、電話で健康相談できるサービスです。病院が開いていない時間でも、子どもが急に具合が悪くなったときに相談できます。女性特有の病気なども電話なので相談がしやすいかもしれません。
・オンライン健康相談
もう少し詳しい話を聞きたいときには、オンラインでの専門医に直接相談ができるサービスもあります。アフラック、チューリッヒ生命、ソニー生命、メットライフ生命など各社が提供しています。医師や管理栄養士により専門的な相談ができます。オンラインなので、画像を送ることができて、説明がしやすくなるのはオンライン相談のメリットです。
キャッシュバックや割引のあるサービス
・認知症予防検査キャッシュバックサービス
太陽生命の「ひまわり認知症予防保険」に加入していてMCIスクリーニング検査プラスを受診した人はアンケートに答えると2万円または5000円のキャッシュバックを受けることができます。なかなかお得なサービスです。
・クラブオフ
メットライフ生命、チューリッヒ生命、T&D生命などの保険会社の付帯サービスです。レジャー施設、映画館、ホテル・旅館の割引、旅行ツアーの割引などのサービスがあります。ショッピングでは、ビックカメラやニトリなどの商品を割引で購入できます。物価上昇で、家計が厳しくなっているので、使いこなせればかなり嬉しいサービスです。
がんなどのスクリーニング検査ができる
・各社のスクリーニング検査サービス
スクリーニング検査は、症状のない人や未病の人の、発症を予測する検査です。発症する確率の高い人を「ふるいわけ」するための検査です。検査料金は有料になりますが、検査の紹介や、割引があります。がんのリスク検査では、太陽生命は「アミノインデックス」、ひまわり生命や日本生命は「N-NOSE」「SalivaChecker」、あんしん生命は「miSignal」などがあります。子宮がんの検査の「PAPI’Qss（パピックス）」は、あいおい生命、太陽生命などが提供しています。人間ドック・PET検査のサービスは、メットライフ生命やアクサ生命、あんしん生命などが提供しており、検査費用は有料ですが、施設の紹介や予約代行をしてくれます。
入院したときに役立つサービス
・家事代行紹介サービス
家族が急に入院したり、出産のときやケガで家事ができなかったりしたときなどは、家事代行サービス事業者を紹介してくれます。サービスは有料です。
・ペットシッター紹介サービス
これも入院やケガで、ペットの世話ができないときや、急な出張などのときに役立ちます。ただし紹介はしてくれますが、サービスは有料です。
介護に関するサービス
各社が提供しているサービスです（一部サービスのない会社もあります）。とくに介護保険や認知症保険を発売している保険会社では、充実したサービスを提供していることがありますので、ぜひ、確認をしてみてください。
介護に関するさまざまなサービスがありますが、各社扱っているサービスは異なります。その一部を紹介します。いちばん多いのが、「介護についての電話相談サービス」です。場合によっては、訪問での相談ができる場合もあります。有料にはなりますが、ALSOKの見守りサービス、排尿サポートサービス、訪問理容サービス、在宅支援サービスなどです。
・認知症に関するサービス
認知症の電話相談というのもあります。またアプリで簡単にできる認知症の簡易検査のサービスを提供している会社も多いです。また脳トレのサービスもアプリでの提供があります。その他、紹介サービスもあります。
・家族信託組成サービス
認知症で困るのは、資産の凍結です。それに備えるためにも「家族信託」が必要になることもあります。提携会社の紹介サービスがあります。
税務・法務・相続サポートダイヤル
困ったときに相談したいのが、法律の相談とか、相続の相談です。その場合には、専門家が電話で答えてくれるサービスを提供している保険会社もあります。電話だけの相談ならば無料で使うことができます。
このようにさまざまなサービスがあるのですが、注意しておきたいポイントは、付帯サービスというのは、予告なく中止になることもあります。また新しいサービスが増えていることもあります。自身が加入している保険にはどんなサービスがあるのか、一度確認してみてください。無料で使えるということは、つまり使わないと「損」ということですので、ぜひ試してみてください。
