バングラデシュ初の都市鉄道開業 日本支援、テロ乗り越え

バングラデシュ初の都市鉄道の車両=27日、ダッカ(共同)

 【ダッカ共同】バングラデシュの首都ダッカで28日、日本の支援で建設されている初の都市鉄道が一部開業し、式典が開かれた。日本人7人を含む22人が殺害された2016年の飲食店襲撃テロで犠牲となった日本人が携わっていた事業で、テロや新型コロナウイルスによる中断を乗り越えて「悲願の開業」となった。深刻な渋滞の解消と大気汚染の改善が期待されている。

 開業したのは高架路線「6号線」の約半分に当たる約12キロの区間。車両はバングラデシュの国旗をイメージした緑と赤のデザインが特徴で、繁華街や政府機関のある地域を通る。

 28日はハシナ首相や政府関係者が試乗した。

28日、式典を見学に来たバングラデシュと日本の国旗を持つ子ども=ダッカ(共同)

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