台湾と産業面連携強化へ 西都市 交流推進協立ち上げ

西都市役所で11月にあった、市台湾交流推進協議会の設立総会(西都市提供)

 台湾の自治体と姉妹都市関係にある西都市が、市台湾交流推進協議会(会長・中武久充副市長)を新たに発足。これまでの教育、スポーツなどでの人的交流に加えて、産業面などでの台湾との連携強化を図り、地域活性化につなげようと意気込んでいる。
 同市は2018年に台湾北東部にある羅東鎮と姉妹都市盟約を締結。グリーンツーリズムの受け入れや観光ツアーの実施、祭りに参加するなど友好を深めてきたが、主には限定的な人的交流にとどまっていた。
 市は台湾との関係について市民の認知度をさらに高め、文化・芸術や経済面などでのつながりも広げようと企画。児湯広域森林組合、JA西都、西都商工会議所などの市内業界団体トップらも参加して全市的に台湾との連携を進める同協議会を11月発足させた。
 当初は市内小中高生によるオンラインでのeスポーツ交流や料理など台湾文化に関する市民講座開催による機運醸成を計画しており、市総合政策課は「農産品など特産品を相互に販売するなど人だけでなく物の流れもつくり、幅広い交流で地域活性化を図りたい」としている。

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