子どもたちに多様な学びの機会を提供する「きさらづ特認校」制度　[千葉県木更津市]

　千葉県木更津市では、「きさらづ特認校」という制度に力を入れています。

　この特認校制度は、一定の条件のもと通学区域外から児童生徒が通学できる仕組みです。通常、小中学校は学区ごとに通学区域が設定されていますが、この制度を使うと、学区が異なる学校に通うことができます。

　特認校に指定されている小中学校は、いずれも子どもの人数が少ない小規模校です。そのため、農業体験や食農教育、国際理解教育など、地域と連携した特色ある教育が展開できます。少人数だからこそできる学びを体験できるのが特徴です。

　木更津市の人口は約133,000人（令和４年１２月時点）。転入超過により今後も人口増加が見込まれますが、将来的に増加は鈍化することが予想されています。そのため、市外からの転入者や東京圏からの移住者にとって、魅力あるまちづくりを推進しています。若い世代が将来に希望を持ち、安心して子育てできる「木更津で育てて良かった」「木更津で育って良かった」と親子で実感してもらえることを目指しています。

　現在、市内には小学校１８校・中学校１２校があり、そのうち特認校に指定されているのは小学校４校・中学校２校です。特認校制度を利用して通学している児童生徒は７０名を超え、年々増加しています。学校の選択肢が増えることで利用者からは「特色ある教育で学べる」「豊かな自然環境の中で学べる」「少ない人数で、クラスメイトと過ごせる」などの反響が寄せられています。

　令和４年４月からは、特認校に通学しやすくするスクールバスの運行を開始しました。二つのルートで運行し、約４０名の児童が利用しています。

　木更津市の特認校制度は、多様性の時代においてお子さまの学習環境に新しい選択肢を検討されているご家庭にぜひ一度ご見学いただきたいです。

　来年度（令和５年度）の申請期間は、令和４年１０月３日から令和５年１月１３日までとなりますが、申請者が募集人数を超えない場合は、随時申請を受け付けています。きさらづ特認校についてのお問い合わせは、木更津市教育委員会学校教育課（0438-23-7112）までご連絡ください。