F1、チーム代表らが選ぶ2022年シーズンのトップ10ドライバーを発表。フェルスタッペンが堂々の1位に

 F1は年末恒例のチーム代表による投票を行った。2022年のグランプリドライバートップ10を選出するもので、その結果が発表された。

 ポイントはF1世界選手権でのランキングと同様の方式でつけられる。つまりそれぞれのチーム代表によってトップドライバーに25ポイントがつけられ、順位が下がるほどにポイントは減っていき、10位のドライバーには1ポイントが与えられる。

 投票に参加したチーム代表は、マッティア・ビノット(フェラーリ)、ヨースト・カピート(ウイリアムズ)、クリスチャン・ホーナー(レッドブル)、マイク・クラック(アストンマーティン)、アンドレアス・ザイドル(マクラーレン)、ギュンター・シュタイナー(ハース)、オットマー・サフナウアー(アルピーヌ)、フランツ・トスト(アルファタウリ)、フレデリック・バスール(アルファロメオ)、トト・ウォルフ(メルセデス)だ。

 F1はすべてのポイントを集計し、最終版のトップ10ランキングを作成した。レッドブルが圧倒的に強かったおかげもあり、2年連続の世界タイトル獲得を決めたマックス・フェルスタッペンが、当然ながら207ポイントを集めてトップに立った。興味深いことに、フェルスタッペンのポイントが250ポイント中207ポイントということから、彼の1位の座は満場一致の結果ではなかったことがわかる。残念ながら投票は無記名で行われたので、誰がフェルスタッペンの得票数を下げたのか知ることはできない。

2022年F1第22戦アブダビGP シーズン15勝目を記録したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 ドライバーズ選手権と同様に、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が2位となり、144ポイントを集めた。しかしそれ以降の結果はチャンピオンシップとは異なり、メルセデスのエースのジョージ・ラッセルが3位、ルイス・ハミルトンが4位となっている。また、セルジオ・ペレス(レッドブル)は5位、カルロス・サインツ(フェラーリ)は7位だ。

2022年F1第22戦アブダビGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)がチームと記念写真
2022年F1第21戦ブラジルGP 81戦目でキャリア初優勝を飾ったジョージ・ラッセル(メルセデス)

 マクラーレンのランド・ノリスは6位であり、他にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がトップ10を締めくくった。

 トップ10にピエール・ガスリー(アルファタウリ)が入っていないことが目を引くが、これは彼の努力というよりも、アルファタウリの不調を反映したものだろう。

 またチーム代表たちはアロンソに対し、チームメイトのエステバン・オコンよりも多くのポイントを投票した。オコンはこのトップ10には入っていないが、チャンピオンシップではアロンソを上回っている。

■チーム代表が選ぶ2022年F1ドライバーランキング

Pos. Driver Team Point

1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 207

2 シャルル・ルクレール フェラーリ 144

3 ジョージ・ラッセル メルセデス 127

4 ルイス・ハミルトン メルセデス 100

5 セルジオ・ペレス レッドブル 91

6 ランド・ノリス マクラーレン 81

7 カルロス・サインツ フェラーリ 68

8 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ 67

9 バルテリ・ボッタス アルファロメオ 29

10 セバスチャン・ベッテル アストンマーティン 24

2022年F1第21戦ブラジルGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2位を獲得
2022年F1第20戦メキシコGP 息子からの祝福を受ける3位のセルジオ・ペレス(レッドブル)
2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP ランド・ノリス(マクラーレン)が3位表彰台を獲得
2022年F1第10戦イギリスGP キャリア初優勝を飾ったカルロス・サインツ(フェラーリ)
2022年F1第9戦カナダGP フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が予選2番手を獲得
2022年F1第22戦アブダビGP 参戦200戦目を迎えたバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
2022年F1第22戦アブダビGP セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)の引退セレモニー

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