流血の夫婦と娘死亡…家の中、玄関、庭先に血 短時間で襲撃した男、自宅にも血の服 抵抗していた3人

飯能3人殺害、容疑者宅に血付いた服

 埼玉県飯能市美杉台の住宅敷地内で夫婦と長女の3人が殺害された事件で、夫への殺人容疑で送検された無職の男(40)の自宅から血痕の付いた衣類などが押収されていたことが28日、県警への取材で分かった。現場の住宅の防犯カメラには、男が被害者を襲う姿も映っていた。

 事件は25日7時過ぎ、飯能市美杉台の住宅で、住人の米国籍の男性(69)と妻(68)、会社員の長女(32)=東京都渋谷区神宮前=が殴打され、殺害された。遺体には首や頭など上半身を鈍器で複数回殴られた痕があり、捜査関係者によると、抵抗した際に腕などにできたとみられる傷もあった。県警は強い殺意があったとみている。

 県警によると、男性宅に設置されていた防犯カメラには、男性が鈍器のような物で殴打する様子が一部、映像で残っていた。3人は庭先や玄関付近に倒れていたが、住宅からも血痕が発見された。

 捜査関係者によると、男による襲撃は短時間だったとみられ、県警は男宅の捜索で見つかった血の付いた衣類をDNA鑑定し、詳細を調べている。

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