プロに聞く年末大掃除のコツ キッチンの油汚れや焦げ、風呂場の水垢落とし、ぬめり取りの方法は

レンジフードは分解し、フードなどは拭き掃除を。頑固な汚れはへらや割り箸で削ぎ落とす
IHクッキングヒーターの焦げ付きは、洗剤をかけて丸めたアルミホイルでこする
汚れがたまりやすい排水口は受け皿などを分解し掃除を
鏡のうろこ取りは、研磨スポンジを鏡に水平に当てて軽くこする

 今年もあっという間に年末。そろそろ「大掃除しなきゃ」と考えている人も多いのでは。夫婦で分担する家庭では、夫が風呂場、妻がキッチン、と手分けする場合が多いようだ。汚れやすい箇所をすっきり仕上げるお手入れのポイントを、ダスキン福井の乗木香澄さん(43)に教えてもらった。さぁ、重い腰を上げて始めよう。

 住宅や店舗のクリーニング事業などを手がけるダスキン(大阪)によると、夫は家族がしたがらないことを理由に風呂場、妻は自分が一番使う場所であることからキッチンを掃除する家庭が多いという。

 大掃除をする時のポイントとして、乗木さんは▽できるだけ分解する▽油汚れにはお湯を使う▽汚れ、素材に合った洗剤を使う-を挙げる。また、汚れはなるべく早いほうが落としやすいため、大掃除を機に「日ごろからお手入れを」と呼びかけていた。

 掃除をする時は、安全のため▽機器の電源を切る▽窓を開けて換気する▽ゴム手袋を着用する▽洗剤などの注意書きを確認する-ことも忘れずに。

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レンジフードの油汚れ

 フィルターやファンは取り外し、酸素系の漂白剤を溶かした50度程度のお湯に漬け込む。20分ほどたったら水洗いし、残った汚れはスポンジでこすり落とす。整流板やフードの外側、外せない部分は、ぬらした布にアルカリ性の台所用洗剤をかけ拭き取る。汚れが頑固な場合は、へらや割り箸でそぎ落とす。

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IHクッキングヒーターの焦げ付き

 ガラス製トッププレートの焦げ付きには、アルミホイルが役立つ。焦げの部分にアルカリ性の台所用洗剤や液体クレンザーをかけ、くしゃくしゃに丸めたアルミホイルで縦、横にこする。ふきんなどで汚れを拭き取る。焦げが残った場合洗剤をかけ、上からラップを貼り付けて15分ほど放置した後、汚れを拭き取る。

排水口のぬめり

 洗い場の排水口は、ふたや髪の毛の受け皿、「封水筒」と呼ばれる円筒状の部品などを外し、風呂用洗剤を付けたスポンジでこすり石けんかすやぬめりを取り除く。においの原因になるため、水がたまっているトラップ部分もブラシなどで磨く。見落としがちな浴槽の排水口も確認し、髪の毛などを取り除く。

鏡の水あか

 鏡にこびりついたうろこ状の水あかは、人工ダイヤモンドを配合した研磨スポンジで落とす。ドラッグストアなどで購入可能。汚れを落とそうと、スポンジの角で力を入れてこするのは逆効果だそう。傷を防ぐためスポンジをしっかりと濡らし、研磨面を鏡に水平に当てて、軽い力で時間をかけてこするのがこつ。

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