ANAグループ、きょうコロナ禍最高の17万人利用 羽田発便予約率99%、保安検査最長1時間待ちも

国内線の出発ラッシュを迎えたきょう12月29日、全日本空輸(ANA)とピーチ・アビエーションのグループ2社の旅客数は、コロナ前を超える17万人以上が利用する見通しだ。

1日あたりの旅客数では、コロナ禍で最高を更新した。1日に17万人以上が利用するのは、2020年1月以来、約3年ぶり。2021年同日と比べると1.2倍となった。羽田空港を出発する便の予約率は99%で、ほぼ満席となっている。

12月28日から2023年1月5日までの年末年始全体の旅客数は、コロナ前の9割まで回復。2021年の同期間と比べると1.2倍となる。中四国・九州・沖縄方面が好調で、ANAは臨時便を111便設定した。20代前半が昨年比1.4倍、50歳以上が同1.3倍と多く、ANAではコロナ禍で移動を控えていた幅広い層が帰省やレジャーを楽しむと分析している。

羽田空港第2ターミナルの4つの保安検査場は、繁忙期を除いて現在も3つのみを運用している。出発ラッシュに合わせ、12月28日から31日までは保安検査場Dも運用する。午前8時時点で案内板には、保安検査場Cが最長60分待ちと表示されていたほか、自動手荷物預け機にも長い行列ができていた。保安検査場は出発時刻の40分前までに通過するように案内しており、空港には余裕を持って到着するよう求めている。

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