新年の安寧願って 初詣の準備進む 上越市内の神社

 上越市の各神社で初詣の準備が進んでいる。同市大豆の春日山神社(風間常樹彦宮司)では、今月下旬から交通規制の打ち合わせや頒布品(お札やお守りなど)の用意を行い、大勢でにぎわう年の瀬に備えている。

しめ縄に紙垂(しで)を付ける風間宮司(29日午前10時ごろ)

 同神社は毎年、大晦日から元日にかけての「二年参り」や年明けからの「三が日」に数多くの参拝客が訪れている。風間宮司(78)は「近年はコロナ禍もあり、二年参りよりも三が日の参拝者が多い傾向。落ち着いてゆっくりと(正月を)過ごす人が増えた印象を受ける」と話す。
 今年も頒布品や代金のやりとりは直接の手渡しを避け、手水舎のひしゃくや鈴のひもなどを撤去するなど、接触の機会を減らすことでコロナ対策。また柵を設けて動線を固定し、「急がず押さず、ゆっくり進む」ことを注意書きで呼び掛ける。
 境内には3年ぶりに露店(1店)が復活。頒布品は物価高騰中にあっても例年通りの金額に据え置き、上杉謙信公を祀る同神社ならではの「勝守(かちまもり)」などを用意している。
 風間宮司は「親族の安寧を願うことがなにより大切。殺伐とした世の中だが、お参りを昨年への感謝と新年への祈願の機会にしてほしい」と呼び掛けている。

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