2022年『JRPAアワード』大賞にTEAM IMPUL、特別賞に小椋藍を選出

 日本唯一のモータースポーツ写真家協会である『日本レース写真家協会(JRPA)』は、2005年から毎年「その年いちばんのフォトジェニック」として選んでいるJRPAアワードについて、2022年は大賞としてスーパーGT GT500クラスに参戦するTEAM IMPULを、特別賞としてロードレース世界選手権のMoto2クラスに参戦する小椋藍を選出したと発表した。

 国内外で活躍するモータースポーツフォトグラファーの協会であるJRPAは、2005年から記録や戦績だけではなく、むしろその競技においていかにフォトジェニックで、フォトグラファーの写心をくすぐる存在であるかで決定する『JRPAアワード』を選び、毎年表彰を行ってきた。

 このアワードは競技スタイルや、立ち振る舞いが我々にとって魅力的であり、常に話題や撮影機会を提供し得る存在であり、“いかに『アツく』してくれるか”、また取材活動に対して紳士的な協力があり、親和的に接することができているなど、それらを総合的に評価し選ばれる賞だ。

 2022年は、大賞としてスーパーGT GT500クラスでドラマチックな最終戦の争いのなか27年ぶりのチャンピオンを獲得したカルソニックIMPUL Zを走らせたTEAM IMPULが、特別賞としてロードレース世界選手権のMoto2クラスで3勝を含む7回の表彰台に立ち、日本グランプリでも優勝を飾った小椋藍が選出された。

 選出理由、過去の受賞者は下記のとおりだ。

JRPA AWARD 2022の特別賞となった小椋藍

■JRPA AWARD 2022『大賞』:TEAM IMPUL

2022年のSUPER GT GT500クラスで第5戦鈴鹿では予選15番手からドラマチックなレースをみせシーズン初優勝。その後も勢いを保ち、第8戦もてぎで2位に食い込み、27年ぶりとなるGT500チャンピオンを獲得した。ドライバーの平峰一貴とベルトラン・バゲット、さらに星野一義、星野一樹親子の感情豊かな表情、カルソニックブルーのNISSAN Zは年間を通じてフォトジェニックであった。

■JRPA AWARD 2022『特別賞』:小椋藍

ロードレース世界選手権のMoto2クラスで2年目のシーズンを迎えた小椋藍(21)は、シーズンを通じて、日本のレースファンを熱狂させた。2022年は、過去最多の20戦が開催された。小椋は、3勝を含む7回の表彰台に立つ素晴らしい走りで、何度もランク首位に浮上し、最終戦バレンシアGPまでチャンピオン争いを繰り広げた。その中でも終盤の2戦は、積極的な走りを見せ、2戦連続で転倒しタイトルは逃したが、「チャンピオンになりたい」という強い気持ちを感じさせる熱い走りだった。また、3年ぶりに開催された日本GPでは、日本のレースファンの期待に応えて、見事、優勝を達成した。

■JRPAアワード歴代受賞者(敬称略)

第1回(2005年)大賞:服部尚貴/特別賞:伊藤真一
第2回(2006年)大賞:鈴鹿サーキット/特別賞:北川圭一
第3回(2007年)大賞:ヨシムラジャパン/特別賞:大嶋和也
第4回(2008年)大賞:松田次生/特別賞:石井正美
第5回(2009年)大賞:ホンダNSX/特別賞:青山博一
第6回(2010年)大賞:小林可夢偉/特別賞:伊藤真一
第7回(2011年)大賞:水谷 勝/特別賞:アンドレ・ロッテラー
第8回(2012年)大賞:中嶋一貴/特別賞:中須賀克行
第9回(2013年)大賞:山本尚貴/特別賞:加賀山就臣
第10回(2014年)大賞:中嶋一貴/特別賞:亀谷長純
第11回(2015年)大賞:チームインパル/特別賞:ヤマハ発動機株式会社
第12回(2016年)大賞:KONDO RACING/特別賞:中須賀克行
第13回(2017年)大賞:横浜ゴム株式会社/特別賞:有限会社ハルク・プロ/栄誉賞:佐藤琢磨
第14回(2018年)大賞:TEAM KUNIMITSU/特別賞:成田亮/栄誉賞:中嶋一貴
第15回(2019年)大賞:LEXUS TEAM LeMans WAKO’S/特別賞:サイドスタンドプロジェクト
第16回(2020年)大賞:TEAM SUZUKI ECSTAR/大賞:山本尚貴×牧野任祐/50周年アワード:高橋国光
第17回(2021年)大賞:SUBARU BRZ R&D SPORT/特別賞:中須賀克行

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