レッドソックスがクルーバーを獲得へ 1年1000万ドル+オプション

日本時間12月29日、レッドソックスはレイズからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕コリー・クルーバーと1年1000万ドル+球団オプション1年(年俸1100万ドル)の契約を結ぶことで合意に至った。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報として伝えた。レッドソックスは今オフ、ネイサン・イオバルディやリッチ・ヒルを失っており、先発投手の確保が急務に。インディアンス(現ガーディアンズ)時代に2度のサイ・ヤング賞に輝いたベテラン右腕をチームに加えることになった。

レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーを務めるハイム・ブルームは、12月上旬の時点で「先発投手の補強が最優先」と話していた。ところが、レッドソックスは救援投手(ケンリー・ジャンセン、クリス・マーティン、ジョエリー・ロドリゲス)や野手(吉田正尚、ジャスティン・ターナー)の補強には成功したものの、先発投手の補強はなかなか実現せず。有力な先発投手がFA市場から消えていくなか、年末になってようやくクルーバーの獲得に成功した。

現在36歳のクルーバーは2013~18年の6年間で5度の2ケタ勝利をマークし、うち4度は18勝以上を挙げるなど、メジャーを代表する好投手として活躍したが、2019年以降は故障続きで低迷。1年800万ドルでレイズに加わった今季は4年ぶりに規定投球回をクリアしたものの、31先発で164イニングを投げ、10勝10敗、防御率4.34、139奪三振と平凡な成績に終わった。年齢を考えると、ここから全盛期のようなパフォーマンスを取り戻すのは難しいと思われる。

レッドソックスの先発陣は、現時点ではクリス・セール、ニック・ピベッタ、ギャレット・ウィットロック、クルーバー、タナー・ハウク、ジェームス・パクストンという顔ぶれ。若手のブライアン・ベヨも7人目の先発投手として控えているが、故障明けの投手やブルペンから転向する投手が大半を占め、稼働量を計算できない投手が非常に多いのが気になるところだ。

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