２０１８年平昌冬季五輪フィギュアスケート男子代表の田中刑事さん（28）＝岡山県倉敷市出身＝が講師を務めるスケート体験教室が2022年12月28日、岡山県津山市志戸部のアイスランド津山で開かれ、初心者の小学生たちは楽しみながら基礎を学んだ。
教室は、2025年に岡山県内で開催する第79回「国民スポーツ大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会」に向けて機運を醸成しようと県と県スポーツ協会が主催。津山市や岡山市などの小学２〜６年生37人が参加した。
子どもたちは技量ごとに分かれ、リンクの上を歩いたり、バックスケーティングといった滑走練習を行ったりした。慣れずになかなか前へ進めない子どももおり、田中さんは「頑張って」などと一人ひとりに声を掛けながらコツを教えていた。
一宮小３年の上田夏帆さん（９）、石本美怜さん（９）は「上手くいかなくても励ましてもらえてうれしかった」。「楽しくてまたスケートに挑戦したいと思った」と笑顔で話していた。このほか、スケート連盟の正式登録クラブ「エンジェルＦＳＣ」に所属する児童の演技を観賞するなどした。
田中さんは五輪以外にも四大陸や世界フィギュアスケート選手権大会に連続出場したほか、２０１６、17年の全日本フィギュアスケート選手権大会で準優勝を果たすなどの経歴を持つ。今年４月に引退をし、現在はプロスケーター、アシスタントコーチとして活動している。「自分が得た知識と経験を生かし、スケートに親しむ子どもたちや競技人口を増やしていきたい」と語っている。
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