妻が知らぬ間に…口座の60万円消え、夫のカードも無くなる ジャージー姿の「刑事」が帰ったあとに異変

80歳女性が60万円詐欺被害=ふじみ野市

 埼玉県警東入間署は28日、ふじみ野市に住む無職女性(80)が、詐欺盗被害に遭い、キャッシュカード3枚を盗まれた、と発表した。

 同署によると、27日午前9時半ごろ、女性方に警察官をかたる男から電話があり、「あなたの預金通帳からお金が引かれている。キャッシュカードが詐欺の被害に遭って使えなくなっているので刑事に渡してください」などと告げられた。信じた女性は同10時半ごろ、女性方を訪れた警察官を装う男に、女性と70代の夫のキャッシュカード計3枚を封筒に入れて渡した。男が押印を求めたことから、女性が印鑑を取りに行くためその場を離れた隙に、男は別の封筒とすり替え、カードを盗んだとみられる。女性は同日午後1時10分ごろ、同署に電話で問い合わせ、被害が発覚した。

 カードの預金口座からは、これまでに計60万円が引き出されたことが分かっている。女性方に現れた男は、年齢が20代ぐらい、身長約160センチで細身。黒髪、上下黒色ジャージー、白色マスク、黒ぶち眼鏡姿で、黒い手提げバッグを持っていた。同署で窃盗事件として、調べている。

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