炊飯器の熱い蒸気に小さな子どもが触ってやけど… 高温の蒸気が出る家電、手の届かない場所に【教えて!相談員さん】

高温の蒸気が出る家電、子どもの手の届かない場所に…

 子どもは成長とともに運動機能が発達し、行動範囲が広がる一方で、大人が予測できないような行動をするので、事故が起きてしまうことがあります。

 「キッチンにある高さ60センチくらいのスライド式棚に電気炊飯器を置いて炊飯していたら、1歳2カ月の子どもが炊飯器から出る熱い蒸気に触ってしまい、やけどした」「10カ月の子どもがスチーム式加湿器の蒸気の出口に手を突っ込み、指をやけどした」という相談が寄せられています。

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 家庭用電化製品(家電)の中には、電気炊飯器、電気ポット、電気ケトル、スチーム式加湿器など、使っている時に高温の蒸気が出るものがあります。家電から出る蒸気は、蒸気口では100度近い高温になっている場合があります。子どもは、大人より皮膚が薄いため、高温の蒸気に数秒触れただけでやけどを負う恐れがあるため大変危険です。

 蒸気が出る家電を使う場合は、家電の転倒・落下の危険がないか確認し、子どもの手の届かない場所に置きましょう。特に、乳幼児のいる家庭では、蒸気によるやけどを防止するため、高温蒸気への対策機能が表示された製品の購入も検討しましょう。福井県消費生活センター=電話0776(22)1102、福井県嶺南消費生活センター=電話0770(52)7830。

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