フォーサイド<2330>、金融子会社のフォーサイドフィナンシャルサービスを大原錬氏に譲渡

フォーサイドは、投資銀行業務を手がける金融子会社のフォーサイドフィナンシャルサービス(FFS、東京都中央区。売上高7200万円、営業利益△5200万円、純資産△5億6600万円)の全株式を、大原錬氏に譲渡することを決めた。事業の選択と集中の一環。大幅な債務超過に陥り、会社清算についても検討する中、投資銀行業務で面識のあった大原氏から取得の申し出があったという。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2023年1月1日。

FFSは1999年設立で、フォーサイドが2015年に子会社化し、個人向け融資業務を開始。またフォーサイド本体からM&Aのアドバイザリー業務、純投資によるキャピタルゲインなどの収益確保を目指す投資銀行業務を移管した。2018年には仮想通貨のマイニング(採掘)を始めたが、多額の損失を計上し、マイニングから撤退。その後は投資銀行業務を中心に事業を展開してきたが、コロナ禍で案件の中止や進捗の遅れが相次いだため、損失が膨らみ、債務超過に転落していた。

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