2023年は「困難な年」英国の予言者が見解 「食糧危機」「核兵器の使用」「国際紛争」など懸念

激動の1年が終わろうとしている。2023年はどのような年になるのだろうか。ジャーナリストの深月ユリア氏が著名な予言者による見解を紹介する。

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「現在のノストラダムス」という異名を持つイギリスの予言者、クレイグ・ハミルトン・パーカー氏の「2023年予言」が11月2日、同氏のYouTubeチャンネルで発表された。同氏は12年の米国で起きた穀物大凶作、13年の中国の暴動、 16年の米大統領選での共和党・トランプ候補の勝利、イギリスのEU離脱、新型コロナウイルスによるパンデミック、ヘンリー王子の王室離脱、そしてウクライナ戦争の激化など数々の予言を的中させている。同氏が見た23年は「非常に困難な年」になるという。

【食糧危機】ウクライナ戦争により穀物の値段がさらに暴騰し、世界は過去の「石油危機」並みに混乱する。地球温暖化や気候変動により農業が不作になり、漁業も不漁になるそうだ。中国など資金がある国は食糧を蓄えるが、世界中で困窮する人々が増えるという。同氏が勧める対策として「非常食など食糧を蓄える必要がある」という。

【核兵器】ウクライナ戦争は続き、ロシアのプーチン大統領がウクライナで「汚い爆弾(原子力発電所の使用済み燃料など放射性物質をダイナマイトの爆発でまき散らす爆弾)」もしくは核兵器を使用する。時期は今年か来年の12月の可能性があるそうだ。しかし、プーチン大統領は精神疾患も抱えていて、最終的に力を失うという。仮に亡くなる可能性があったとしても、「プーチンの死によって事態が収束する訳ではない」という。

【国際紛争】中国海軍(中国人民解放軍)が台湾海峡に進攻する。また、中東情勢も混とんとしており、イスラエルがイランの核施設を攻撃する。かねてより、イスラエルとイランは対立していて、国営イラン通信の報道によると12月4日、イラン革命防衛隊はモサドと繋がりある容疑で4人のイスラエルのスパイを処刑した。

【経済恐慌】困窮したアフリカ人が欧米に移民する。移民への反感はつのり、人々は分断される。多くのストライキが起きる。

【宇宙】巨大な太陽フレアが発生する。

いずれも恐ろしい予言だが、24-25年にかけて「困難な状況が緩和され、新しい平和な世界が到来する」という。しかし、同氏の22年予言も「バイデン米大統領が辞任する」「ブラジルの大統領がクーデターで失脚する」など外れた予言もあった。また同氏は「台湾有事」に関して22年にも予言していたが外れた。 11月26日に行われた統一地方選で、対中派の蔡英文総統が率いる与党・民主進歩党(民進党)が惨敗し、党首の蔡氏は同日夜に党主席を辞任することを表明、逆に親中派の国民党が躍進したので、「台湾有事の可能性は低くなった」ともいわれる。

SNSで東京五輪延期や安倍元首相辞任時期の予測を的中させた超常現象研究家の鈴田之神助氏に筆者がインタビューしたところ、「宇宙が既にでき上がっていて、宇宙の人知を越えた力が運命として作用することがありますが、悪いことを避ける様にも動かなければなりません。かねてより数々の予言がありますが、日本に関しては特に大地震が心配です。地球はまた地軸が動き地震や火山噴火などの地下での動きも変わってきてます。皆でたくさんの災害から救われるように考え行動しましょう」

嫌な予言には備えつつ、幸運な2023年になることを願ってやまない。

(ジャーナリスト・深月ユリア)

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