「未来をつくる若者・オブ・ザ・イヤー」佐世保高専が県内初受賞 SNSの危険性、子どもに啓発

表彰状を手にする末永さん=佐世保市、佐世保高専

 佐世保市沖新町の佐世保高専の「学生サイバーボランティア」は、本年度の「未来をつくる若者・オブ・ザ・イヤー」の内閣府特命担当大臣表彰を受けた。内閣総理大臣表彰に次ぐ賞で全国5団体が選ばれ、長崎県内では初めての受賞。
 「未来をつくる若者・オブ・ザ・イヤー」の表彰は内閣府が2015年度から実施しており、社会貢献活動で顕著な功績があった個人や団体に贈られる。
 佐世保高専は、県警が取り組む「サイバーセキュリティボランティア事業」に17年度から参加。学生有志でつくる学生サイバーボランティアには現在21人が所属し、県警から委嘱を受けて、県内各地の小中学校で講話を実施している。
 学生は子どもにも分かりやすいように寸劇を交えながら交流サイト(SNS)を使用する際の危険性やマナーを教えるなど工夫。学校としても取り組みをフォーラムで紹介するなど、全国の高専に波及させる展開にも取り組んでいる。
 東京都で11月にあった表彰式に出席した専攻科2年の末永柊輝さん(21)は「先輩方の取り組みのたまもの。素晴らしい取り組みなので後輩にも引き継いでいきたい」と受賞の喜びを語った。

© 株式会社長崎新聞社