ファミリーキャンパーのいく子です。キャンプブームとは聞くけれど、冬のキャンプは寒くないの? ストーブを使うと危なくないの? と冬キャンプへ行く事を悩んでいる方もいらっしゃると思います。そんなキャンプビギナーの方におすすめなのが、電源サイトをフル活用したあったかキャンプです。本日は電源サイトの選び方や筆者が実際に使用しているアイテムなどを詳しくご紹介! 初心者でも始められる冬キャンプのコツを伝授します。
キャンプ場の電源サイトには容量制限があります!
電源サイトのあるキャンプ場ならどこでも快適キャンプができるかというと、実はそうではありません。家の電源と同じように、電源サイトにも容量制限があります。筆者が今までに行った電源サイトで一番多かったのは10A(アンペア)です。他にも5Aだったり、20Aだったり、容量の事前確認は必ずしておいてください。
もう1つポイントになるのが、自分のサイト専用のブレーカーなのか、他のサイトと共用のブレーカーなのかです。
電化製品を使いすぎてブレーカーが落ちてしまった経験がある方ならご存じだと思います。共用のブレーカーの場合は、各自が指定された電源容量を守らないと他のサイトの方に迷惑がかかってしまいます。また、ブレーカーの位置が遠かったり、管理人さんにお願いしないと操作できない場合もありますので、こちらも事前に確認しておくことをおすすめします。
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電源サイトをフル活用するキャンプの場合は、20Aで個別のブレーカーがあるサイトがベストです。キャンプ場によっては電気ストーブNGなど、使用アイテムに決まりがあることもあるので、こちらも事前に確認しておくのがおすすめ。
10アンペアだと何ワットまで使えるの?
電力(W)=電圧(V)×電流(A)という計算式で大まかなワット数を出すことができます。
※正確に算出するには電気機器の力率も含めて計算するそうです。
日本の一般家庭は100V(ボルト)の電圧が届いているので、計算すると100V × 10A = 1000Wという事になります。
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10Aなら、だいたい1000Wくらいまで使えます。
電源サイトの冬キャンプにおすすめの電化製品3選
【1】セラミックファンヒーター
消費電力目安:400~1200W
危険な一酸化炭素を発生させないセラミックファンヒーターがおすすめです。これならテントを締め切っても大丈夫ですし、火災が起こる可能性も最小限にできます。スイッチを入れれば、すぐに暖かい空気が出てくるのも◎。
ただ、セラミックファンヒーターもワット数が低いとあまり暖かくなりません。外気温やテントのサイズ・形状にもよりますが、270 × 270cmのドームテントの場合、インナーテントを締め切って1000Wのセラミックファンヒーターを使うと結構暖かくなりました。
セラミックファンヒーターを使う際は、風の吹き出し口に物を置かないように注意してください。また、フィルターにほこりが溜まっていると引火する可能性もありますので、事前にメンテナンスを忘れずに!
【2】ホットカーペット
消費電力目安:100~750W
冬キャンプでは特に地面からの冷気対策が重要になってきます。そこで快適に過ごす為のおすすめアイテムがホットカーペットです。製品やサイズにより消費電力が変わりますので、テントのサイズと居住空間などに合わせてちょうど良いものを選びましょう。
さらに効果を高めるために、グランドシートや銀マットなどの敷物をしっかりしておくのもポイントです。筆者はこのホットカーペットの上に、お気に入りのラグや大判の毛布などを敷いています。
【3】電気毛布
消費電力目安:30~100W
電気毛布は比較的消費電力が低いので、電気の使用容量が少ないサイトで活躍してくれます。多くの電気毛布はポータブル電源でも使用できますし、中にはモバイルバッテリーで稼働してくれるものも。ホットカーペットほど暖まりませんが、下に敷いたり、肩から羽織ったり、膝にかけたり、マルチに使えます。
電源サイトを賢く活用するためのチェックポイント
冬キャンプにおすすめの電化製品をお伝えしたところで、ここからは、キャンプに行く前に知っておきたい電源サイトの5つのチェックポイントお伝えします。
【1】使用できる容量を事前に確認し、電化製品をチョイスする
10Aのサイトでは1000Wのセラミックファンヒーターを使うとほぼ他のアイテムが使えないことになります。セラミックファンヒーターを弱運転で500Wに抑えて使うのか? 諦めてホットカーペットと電気毛布にするのか? など事前に計画しておきます。
【2】電化製品に故障がないか家でチェックしておく
せっかくセラミックファンヒーターで暖まろうと思っていたのに故障していて使えない。なんて事があったら、キャンプが成立しないかもしれません。
少し手間にはなりますが、キャンプ準備の際にしっかり稼働するか確認しておいてください。
【3】外用の電源コードをお忘れなく
電源コードをレンタルしてくれるキャンプ場もありますが、自分で用意しておくのが安心です。実はこの電源コードにも容量があり、使いたい容量に合わせて選ぶ必要があります。さらに、延長コードやUSB電源タップなども用意しておくと、スマホやカメラなどの充電に便利です。
【4】キャンプ場に着いたら電源の場所確認
何も考えずにテントを設営してしまうと、電源コードが届かない場合があります。電源の場所と電源コードの長さをしっかり確認してから設営をスタートしてください。
【5】最悪の場合に備えて
基本は電源を使ってキャンプする予定でも、冬キャンプの油断は禁物。カイロや暖かいシュラフ、ダウンジャケット、ダウンパンツなど、電源がなくても暖かく過ごせる装備をしておいてください。さらに、ポータブル電源があればかなり安心感がアップします。
20Aまで使えるサイトで電源をフル活用したキャンプをしてきました!
【電源サイトで使ったアイテム】
- セラミックファンヒーター(1000W)
- ホットカーペット(450W)
- ミニ炊飯器(250W)
寒い日のキャンプはコットンテントを使うことが多いのですが、今回はセラミックファンヒーターの効果を最大限にするために、ポリエステルテントを使いました。ポリエステル素材は通気性があまり良くありません。裏を返すと、温めた空気が逃げにくいという事です。ポリエステルテントを閉め切って、クリーンに室内を温めてくれるセラミックファンヒーターを稼働させればかなり快適に過ごせます。
その日の天候やテントの大きさにもよりますが、テント内が乾燥してしまう場合があります。その場合は、小型の加湿器を置いたり、濡れタオルなどを吊るしておくと良いと思います。筆者は雨の日キャンプだったので、乾燥は気になりませんでした。
この時の外気温は約7℃で室内は18℃でした。さらに下にはホットカーペットがあるので、体感温度はもっと高かったと思います。
ミニ炊飯器を使ってご飯を炊けば失敗知らず。しばらく保温もしてくれるので、時間が経っても温かいご飯を食べることができます。
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セラミックファンヒーターとホットカーペットの組み合わせは想像以上に暖かく、快適に過ごすことができました。
電源サイトなら冬キャンプ初心者でも暖かく過ごせます
冬は空気が澄んでいるし、星が奇麗に見えるし、虫も少ないし、実はおすすめのキャンプシーズンです。
最近は電源などの設備が整ったキャンプ場も多いので、まずはそんなキャンプ場で冬キャンプデビューしてみるのがおすすめ! 電源サイトでセラミックファンヒーターやホットカーペットを使ったあったかキャンプを楽しんでください。