沖縄電力、1日に再エネの「出力制御」実施 沖縄で初、再エネ事業者に発電の一時停止求める

 沖縄電力(浦添市、本永浩之社長)は31日、再生可能エネルギーの発電事業者らを対象に発電の一時停止を求める「出力制御」について、1月1日の午前8時~午後4時に実施すると発表した。県内では初の実施となる。沖縄本島系統の発電事業者が対象で、電気を使う人への影響はない。
 電気の供給が需要を大きく上回る場合に停電が発生するのを防ぐための措置。沖電の火力発電の出力を絞り込んでもなお、太陽光などの再エネ発電の出力との合計が需要を上回った場合、再エネ発電の出力を制御することで供給過多になるのを防ぐ。
 沖縄では冬場は電力消費が低い軽負荷期に当たる。1月1日は休日のため需要が低く沖縄本島地方は晴れの予報となっていることから、太陽光発電の発電量が多くなり需給バランスが崩れる恐れがある。
 今回の出力制御では10キロワット以上の太陽光発電、風力発電、バイオマス発電設備を導入する事業者を対象とし、10キロワット未満の小規模に売電している個人などには影響しないとみられる。
 沖電によると2、3の両日も気象状況などによって出力制御を実施する可能性がある。同社のホームページの「でんき予報」で詳細を発表している。

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