魚について総合的に学ぶ国内初の専門学校が4月、遠洋マグロの水揚げ基地、三浦市・三崎漁港に開校する。学校法人水野学園(東京都渋谷区)が運営する「日本さかな専門学校」(松山英一校長)。魚に関係する多様な分野の人材育成を図る教育機関として、地元関係者も注目している。
魚に関係するビジネスは漁業、養殖から飲食、流通、趣味、観光レジャーまで幅広い。一方で、特に漁業関係は人材確保が急務といわれる。自然環境に恵まれた三浦市で実習を重ね、即戦力の人材を育成する。
海洋生物学科(3年制)と海洋生物研究学科(4年制)の2学科を設け、「漁業」「調理・食品学」「観光・レジャー」「環境」の4分野を総合した「さかな学」を学ぶ。授業の半分以上は実習が占める。
海洋生物研究学科は4年次にオリジナルのブランド魚養殖、魚図鑑の制作、新しいルアーの開発など企業と連携したプロジェクトに取り組み、専門性を高める。