受験生の頑張りを後押ししようと、福井県越前市芝原3丁目の宝木石材が、カタカナの「ウ」の文字を軽石でかたどった合格祈願のお守り「ウ軽石」(受かる石)を商品化した。5か9の目しか出ない「合格サイコロ」に続く受験応援グッズの第2弾。毎年恒例となったサイコロの無料配布に合わせ、1月7日に発売する。
軽石をパウダー状に砕き、「ウ」の型を使って特殊な接着剤で固めて成形。県外業者の協力で得られた製法により、宝木幹夫社長(56)が3年前に浮かんだ「受かる石」のアイデアを商品ベースで形にした。
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「ウ」の文字は縦横6.5センチ、厚みが2センチで、おもちゃの目を付けてキャラクター化。店頭に用意されたさまざまな表情の目から、購入者に好きなものを選んで張り付けてもらって完成する。仕上げに一手間加えることで、愛着を持ってもらえるようにしたという。
「受験勉強でそばに置いてもらって、休憩のときに和んでもらえたらうれしい」と宝木社長。「ウ」の曲がり角を生かして、卓上でペン立てとしても使えるようになっている。300個の限定販売。価格は末広がりの888円。
5と9の目を3面ずつに彫った合格サイコロは、「勉強の基礎固め」につながるようにと家屋の基礎部分に用いられる笏谷石を使用。硬い石を使うことで「固い意志で合格できますように」、1辺を3.9センチとし「合格サンキュー」などの思いも込めている。
社内には鳥居や地蔵が置かれた手作りの「合格神社」が設置され、参拝もできる。宝木社長は「小さな会社の小さな社会貢献として、地元の受験生を応援していきたい」と話している。
合格サイコロは7日午前9時から、100点満点にかけて先着100個を同社で無料配布する。1家族1個。問い合わせは宝木石材=電話0778(22)6307。