人気俳優 動物愛護団体から表彰 スタバのカウンターに手を接着剤で貼り付け抗議も

映画『ベイブ』などで知られる俳優ジェームズ・クロムウェル(82)が、動物愛護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)の2022年パーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。ジェームズの今回の受賞は、アイルランドからの生きた豚の輸出に反対したり、アメリカでスターバックスに植物性ミルクへの追加料金を廃止するよう要求したことによるもの。

同団体のイギリス、ヨーロッパ、オーストラリア担当副会長であるミミ・ベケチ氏は、次のように語っている。

「ジェームズ・クロムウェルの全ての動物に対する思いやりは、とどまるところを知りません。彼は、檻に閉じ込められ、搾取され、見えないところで虐待され、殺されている動物たちのための私たちの懸命なキャンペーンで重要な役割を果たしてくれました。彼にPETAのパーソン・オブ・ザ・イヤーを授与します」

またPETA USは、ロサンゼルスのイベント会場の名称を「ジェームズ・クロムウェル・エンパシー・センター」と命名することを発表している。

ジェームズは、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた1995年のコメディ映画『ベイブ』の撮影をきっかけにヴィーガン(完全菜食主義者)になり、それ以降、動物愛護の問題について積極的に発言してきた。今年初めには、ニューヨークのスターバックスで、ヴィーガンミルクの追加料金への抗議として、同店のカウンターに自分の手を接着剤で張り付けたことから、駆け付けた警察官により店が封鎖される騒ぎとなっていた。

ジェームズは当時、次のように説明していた。

「スターバックスに対して、植物性ミルクを選択した親切で環境意識の高い顧客を罰することをやめるよう、PETAの仲間と私は訴えます」

「私たちは皆、気候変動という生死に関わる問題に関与しています。そして、スターバックスは、菜食主義者のための追加チャージを廃止することで、その役割を果たすべきでしょう」

これまでの同賞受賞者には、ビリー・アイリッシュ、ルイス・ハミルトン、リッキー・ジャーヴェイス などがいる。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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