あなたの思い「百貨店の懸垂幕」にしたためませんか? 新春“福袋”に登場 価格は40万円!2日間限定の抽選販売=静岡・葵区

日本のお正月の風物詩の一つといえば、デパートや商業施設での初売りですが、静岡市の百貨店では、一風変わった福袋が販売されています。なんと、百貨店の外壁にある懸垂幕に好きなメッセージを書いて飾れるというもの。1月3日までの販売ですが、事前の問い合わせが相次いだということです。

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百貨店の壁面に掲出された懸垂幕 このうち1枚が福袋として登場=静岡・葵区

懸垂幕の福袋を用意したのは、静岡市葵区の松坂屋静岡店。1月2日の初売りにあわせて、1個限りの販売を始めました。

懸垂幕の大きさは、縦20.8m、横1.5mとビッグサイズ。ここに「感謝のメッセージ」や「決意表明」、はたまた「ラブレター」など、個人の思いをしたため、1週間掲出するというものです(今回の福袋では、商業利用はできません)

この“ユニークすぎる”福袋のきっかけは、社内の話し合い。「イベントがない時などには、空きになっている懸垂幕を有効活用しよう」(広報担当:鏡詩織さん)とアイデアが持ち上がり、同店の25年ぶりの全館リニューアルを記念した福袋の目玉となりました。

気になる金額は、40万円(税込)。個人の出費と考えると、高額に感じるかもしれませんが、通常、幕1枚を作るだけで20~30万円、さらに、掲出料やメンテナンスにも費用がかかるといいます。

さらに、百貨店があるのは、静岡の玄関口・JR静岡駅の目の前、さらに国道1号もそばを通るという、まさに“超一等地”。考え方によっては、かなりお得な福袋といえそうで、すでに販売前から問い合わせがあったということです。

鏡さんも「買って持ち帰る、というのが通常の福袋の楽しみ方だと思いますが、特別な時間を楽しんでもらう福袋として、ワクワクするお手伝いができれば」と話します。

販売は1月3日まで、抽選で購入者を決定します。その後、文言やデザインなどを決めたうえ、視認性なども確認しながら1か月ほどで幕を製作。2023年2月から8月のうち、1週間、掲出されます。一体、どんな人が購入し、どんなメッセージが飾られるのか、百貨店の壁面から目が離せません。

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