ナラ枯れ対策は時間との勝負 神奈川・座間市でフイルム巻きの秘策

座間市職員らにフィルムの巻き方を教える小林さん(左)=座間市座間の座間公園

 座間市内でもナラ枯れ被害が拡大する中、市民の力で歯止めをかける活動が2月からスタートする。

 市がフィルムなどの資材を提供、ボランティアが公園内の対象木に巻き付けて予防する計画。呼びかける市民団体が約3年間、試行錯誤して考案した対策を人海戦術で講ずる異例の取り組みだ。

 市民団体は2020年4月に発足した「座間安全・安心推進会」。5年前に神奈川県内山間部などでナラ枯れが確認され、市内への被害拡大に備えて監視活動を始めた。民有林所有者への注意喚起や簡易な薬剤噴霧法の紹介のほか、枯死の原因となる菌を媒介するカシノナガキクイムシ(カシナガ)を捕獲するトラップや粘着シートも試作して効果を調べてきた。

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