「米コロナ薬輸入加速を」、中国 人権派弁護士が提言

昨年12月、朝の通勤時間帯にマスクを着けて歩く人たち=北京

 【北京共同】新型コロナウイルス感染症がまん延する中国で、人権派弁護士ら4人が中国の保健衛生当局トップに米製薬大手の飲み薬の輸入加速を求める提言書を送った。基礎疾患を抱える患者や高齢者にとってコロナは「大きな脅威だ」と窮状を訴えた。関係者が3日、明らかにした。

 提言書は昨年12月31日付。呼びかけたのは福建省の弁護士林宝成氏ら4人で、国家衛生健康委員会の馬暁偉主任宛て。米ファイザー製の飲み薬「パキロビッド」の輸入は始まったものの量が限られるため闇取引で価格が高騰していると指摘。輸入を増やし、保険適用の対象として一般市民が購入できるようにすべきだと要求した。

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