極右大臣が神殿の丘訪問 エルサレム聖地、反発拡大

イスラエル国会で話すベングビール氏=2022年12月28日、エルサレム(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルで年末に発足したネタニヤフ新政権の国家治安相で、極右政党「ユダヤの力」党首のベングビール氏が3日、エルサレムにあるイスラム教とユダヤ教双方の聖地「神殿の丘」を訪問した。ベングビール氏はこれまでも訪問していたが、閣僚就任後は初めて。

 パレスチナ自治政府外務省は「挑発行為だ」と非難する声明を発表。自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスも「占領者イスラエルがアラブの聖域を攻撃し続けている」と批判、ヨルダンやエジプトも非難声明を発表するなどイスラム世界に反発が広がった。

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