ハワイ生まれ奄美育ち、16歳がサップサーフィン世界大会で2部門制覇 夢のプロへ「大きな自信になった」

力強いライディングを見せる福田カポノ瑳介さん=11月、スペイン(APP World Tour提供)

 鹿児島県奄美市笠利の通信制N高校1年の福田カポノ瑳介さん(16)が、ボードに立ち、パドルで水をかきながら波に乗るサップサーフィンの世界選手権(昨年11月・スペイン)で2部門を制した。今季は複数の国内大会で優勝するなど好成績を収めており、夢のプロサーファーに向け飛躍の一年となった。

 米ハワイで生まれ、2歳から奄美で暮らす。会社経営の父和矢さん(60)と幼い頃から波乗りに親しみ、龍郷町赤尾木の手広海岸で腕を磨いてきた。

 世界選手権では、それぞれ約60人が競った18歳以下プロ・アマ、オープンプロ・トライアルの両部門で頂点に立ち、来年のプロ大会出場権を獲得した。「世界の舞台は初めてで緊張したが、自分のライディングができた」と振り返る。

 小学6年時に全日本ジュニアで優勝し、中学から大人と同じクラスに参戦。体格差を埋められず、勝てない時期が長く続いた。「ずっと悔しかった。世界のトップに今回勝てたのは大きな自信になった」と喜ぶ。

 身長170センチ、体重60キロ。「奄美はほぼ毎日波があり、いい環境。もっとトレーニングを重ねたい」と話す。サーフィン(ショートボード)にも力を入れており、今後はウインドサーフィンに挑戦したいという。あらゆるマリンスポーツの達人「ウオーターマン」が究極の目標だ。

優勝プレートを手に喜ぶ福田カポノ瑳介さん=奄美市笠利
力強いライディングを見せる福田カポノ瑳介さん=11月、スペイン(APP World Tour提供)

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