「法的手段も検討」 河野デジタル相、後遺症の責任巡り「反ワクチングループがデマ」と指摘

河野太郎氏(資料写真)

 自民党の河野太郎デジタル相(衆院15区)が、3日までに更新した自身のブログで新型コロナウイルスワクチン接種を巡るネット上での情報について、「反ワクチングループが、私があたかも後遺症について責任をとるなどと発言したかのようなデマをしつこく流しています」と指摘。「悪質なものに関しては、法的手段を検討します」と提訴などの可能性を示唆した。

 河野氏は菅義偉内閣でワクチン関係の諸事務を統括した。ブログではこの際の厚生労働省などとのやりとりを「『接種の進め方についてクレームが入るようなことがあれば私が責任を持ちますから遠慮なく進めて下さい』と伝えました」「自治体の裁量で『(ワクチンを)廃棄をしないで有効活用してほしい』と申し上げており、『自治体がやったことで批判があればそれは私が責任を取ります』と会見で表明したこともある」などと列挙した。

 「責任を取る」との発言の経緯を明らかにした上で「予防接種の副反応による健康被害は極めて稀(まれ)だが不可避的に生ずる。そのため予防接種による健康被害を受けた者に対して特別な配慮をするために法律で制度が設けられており、誰かが責任をとる、とらないという問題ではない」と説明。「『運び屋』の私が『後遺症について』責任をとるなどと発言をしたことはありません」と主張した。

 自身もSNSでの発信に努めてきた立場から「インターネットは誰でも自由に発信ができる場だからこそここまで発展をすることができたのだと思うが、残念なことにそれを悪用し、デマ、フェイクニュースを意図的に発信する輩がいるのも現実」と付言した。

© 株式会社神奈川新聞社