銀行の仮想通貨関与に懸念 米当局「注意深く監視」

ワシントンのFRB本部(共同)

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)や米連邦預金保険公社(FDIC)は3日、銀行が暗号資産(仮想通貨)関連事業に関与することへの懸念を示す共同声明を発表した。詐欺や不正の可能性があるなどとした上で「当局は引き続き、仮想通貨によって生じる銀行のリスクを注意深く監視する」と表明した。

 声明は、仮想通貨交換所大手FTXトレーディングの経営破綻を念頭に「昨年は、仮想通貨が大きく変動し、脆弱性にさらされた」と指摘。仮想通貨の問題点として、価格が不安定であることや、危機管理が不十分であることなどを列挙した。

© 一般社団法人共同通信社