警察庁によると、2022年の全国交通事故死者(速報値)は累計2610人と、2021年の2636人から－26となり、1948年以降の統計史上最少を6年連続で更新しました。なお、うち65歳以上の高齢者は1471人(－49)です。
都道府県別では23都道府県で減少、23府県で増加していて、最多は大阪府141人(＋1)、最少は鳥取県14人(－5)となっています。
■直近5年間の推移
全国(前年比) 都道府県総数ワースト3
・2018年 3532人(－162) 愛知県 189人 千葉県 186人 埼玉県 175人
・2019年 3215人(－317) 千葉県 172人 愛知県 156人 北海道 152人
・2020年 2839人(－376) 東京都 155人 愛知県 154人 北海道 144人
・2021年 2636人(－203) 神奈川県 142人 大阪府 140人 東京都 133人
・2022年 2610人(－ 26) 大阪府 141人 愛知県 137人 東京都 132人
■2022年交通事故死者数(12月末現在/計上日基準速報値)
【月別】〈都道府県別最多／最少〉
・ 1月：183人(－15)〈13人 愛知県・神奈川県／0人 秋田県・山形県・福井県・高知県〉
・ 2月：176人(－31)〈10人 埼玉県・東京都／0人 秋田県・宮城県〉
・ 3月：203人(－ 7)〈16人 大阪府／0人 徳島県・宮崎県〉
・ 4月：191人(－ 7)〈16人 大阪府／0人 山形県・鳥取県・徳島県〉
・ 5月：214人(＋31)〈15人 愛知県／0人 三重県・高知県〉
・ 6月：191人(－11)〈16人 大阪府／0人 京都府〉
・ 7月：207人(－23)〈15人 兵庫県／0人 山梨県・奈良県・和歌山県・徳島県〉
・ 8月：230人(＋37)〈16人 大阪府／0人 島根県・高知県〉
・ 9月：222人(＋15)〈16人 北海道／0人 福島県・佐賀県〉
・10月：261人(－12)〈17人 愛知県／0人 山梨県・奈良県・島根県〉
・11月：252人(＋ 1)〈16人 神奈川県／0人 鳥取県〉
・12月：280人(－ 4)〈16人 東京都／0人 鳥取県〉
・1日あたり7.15人／3.36時間に1人の割合
上期(181日1158人：1日6.4人／3.75時間に1人)
下期(184日1452人：1日7.89人／3.04時間に1人)
・年間死者数：2021年2636人 20年2839人 19年3215人
【都道府県別】
全国 2610人(－26)［上期1158＋下期1452／10万人比2.08人］
北海道 115人(－ 5)［43＋72／2.22人］※
青森県 31人(＋ 2)［15＋16／2.54人］●※
秋田県 33人(＋ 5)［ 9＋24／3.49人］●※
岩手県 37人(＋ 2)［13＋24／3.09人］●※
宮城県 37人(－ 5)［16＋21／1.62人］※
山形県 26人(＋ 2)［ 9＋17／2.46人］●※
福島県 47人(－ 2)［20＋27／2.59人］※
茨城県 91人(＋11)［33＋58／3.19人］●※
栃木県 50人(－ 6)［22＋28／2.6人］※
群馬県 47人(－ 3)［20＋27／2.44人］※
埼玉県 104人(－14)［52＋52／1.42人］
千葉県 124人(＋ 3)［57＋67／1.98人］●※
東京都 132人(－ 1)［57＋75／0.94人］※
神奈川県 113人(－29)［58＋55／1.22人］
山梨県 25人(－ 7)［15＋10／3.11人］
長野県 46人(＋ 1)［22＋24／2.26人］●※
新潟県 61人(＋14)［19＋42／2.8人］●※
富山県 34人(＋ 5)［16＋18／3.32人］●※
石川県 22人(－ 4)［10＋12／1.96人］※
福井県 27人(＋ 1)［13＋14／3.55人］●※
静岡県 83人(－ 6)［24＋59／2.3人］※
愛知県 137人(＋20)［69＋68／1.82人］●
三重県 60人(－ 2)［20＋40／3.42人］※
岐阜県 75人(＋14)［32＋43／3.82人］●※
滋賀県 38人(＋ 1)［19＋19／2.69人］●
奈良県 29人(－10)［17＋12／2.21人］
和歌山県 24人(－ 7)［11＋13／2.63人］※
大阪府 141人(＋ 1)［70＋71／1.6人］●※
京都府 45人(－ 6)［19＋26／1.76人］※
兵庫県 120人(＋ 6)［57＋63／2.21人］●※
鳥取県 14人(－ 5)［ 7＋ 7／2.55人］
島根県 16人(＋ 6)［10＋ 6／2.41人］●
岡山県 74人(＋17)［36＋38／3.94人］●※
広島県 74人(＋ 4)［33＋41／2.66人］●※
山口県 31人(－ 3)［15＋16／2.33人］※
徳島県 23人(－ 9)［11＋12／3.23人］※
香川県 35人(－ 2)［17＋18／3.72人］※
愛媛県 44人(－ 6)［21＋23／3.33人］※
高知県 26人(＋ 1)［14＋12／3.8人］●
福岡県 75人(－26)［29＋46／1.46人］※
佐賀県 23人(± 0)［ 9＋14／2.85人］※
長崎県 28人(＋ 1)［11＋17／2.16人］●※
熊本県 53人(＋14)［25＋28／3.07人］●※
大分県 32人(－ 4)［14＋18／2.87人］※
宮崎県 32人(＋ 2)［13＋19／3.02人］●※
鹿児島県 42人(－ 5)［18＋24／2.66人］※
沖縄県 34人(＋ 8)［18＋16／2.32人］●
●前年総数を超過した都道府県
※下期累計が上期総数を超過した県
【ワースト3】
＜総数＞
1位：139件141人 大阪府(＋1)
2位：132件137人 愛知県(＋20)
3位：132件132人 東京都(－1)
47位：13件14人 鳥取県(－5)
＜増減数＞
1位：＋20 愛知県(137人)
2位：＋17 岡山県(74人)
3位：＋14 新潟県(61人)
47位：－29 神奈川県(113人)
＜増減率＞
1位：島根県(60％)
2位：熊本県(35.9％)
3位：沖縄県(30.8％)
47位：徳島県(-28.1％)
＜10万人比＞(総務省統計局 2021年10月1日現在推計人口)
1位：岡山県(3.94人)
2位：岐阜県(3.82人)
3位：高知県(3.8人)
47位：東京都(0.94人)
■交通事故死者数の推移 (人口10万人比)［うち高齢者］
・1948年 3848人( 4.93人) 現行基準の統計開始
・1949年 3790人( 4.74人) 2017年までの過去最少
・1953年 5544人( 6.46人) 初の5千人台
・1959年 10079人(10.98人) 初の1万人突破
・1970年 16765人(16.35人) 過去最多
・1976年 9734人( 8.70人)［1782人］1958年以来の9千人台
・1988年 10344人( 8.46人)［2369人］再びの1万人突破
・1995年 12670人( 8.54人)［3240人］高齢者数過去最多、率も初の30％台に
・1996年 9943人( 7.92人)［3145人］1987年以来の9千人台
・2009年 4979人( 3.90人)［2483人］1952年以来の4千人
・2010年 4948人( 3.88人)［2489人］高齢者構成率50.3％と初の半数超に
・2015年 4117人( 3.24人)［2247人］2000年以来となる対前年増加
・2016年 3904人( 3.07人)［2138人］1949年以来の3千人台
・2017年 3694人( 2.91人)［2020人］1949年を下回る過去最少
・2018年 3532人( 2.79人)［1966人］過去最少更新
・2019年 3215人( 2.54人)［1782人］3年連続過去最少更新
・2020年 2839人( 2.25人)［1596人］初の2千人台
・2021年 2636人( 2.09人)［1520人］高齢者構成率過去最大57.7％
・2022年 2610人( 2.08人)［1471人］6年連続過去最少更新
- 「交通事故死者」とは
「交通事故」とは、道路交通法第2条第1項第1号に規定する道路において、車両等及び列車の交通によって起こされた事故で、人の死亡又は負傷を伴うもの(人身事故)をいい、「死亡」(「死者」)とは、交通事故によって、発生から24時間以内に亡くなった場合(人)をいう。
警察庁では、交通事故実態をできるだけ早く把握、分析し、最も効果的な交通安全対策を迅速に検討し実施するとともに、国民に対して、速やかに交通事故状況を知らせることで交通事故防止を図ることを目的として、各種統計をとりまとめている。このうち、交通事故死者については日報を、また翌春に30日以内交通事故死者を公表している。
