長崎北陽台4強ならず “FW大型1年生コンビ” 下田、田﨑凛 花園で主力に成長 全国高校ラグビー

【準々決勝、天理-長崎北陽台】1年生ながら力強いプレーでチームに貢献した長崎北陽台のプロップ田﨑凛(右)とロック下田=花園ラグビー場

 大舞台の経験は人を成長させる。この花園で全3試合にスタメン出場した長崎北陽台のFWの大型1年生コンビ、ロック下田とプロップ田﨑凛は、まさにそれを実践した。チームに不可欠な存在として、2大会連続8強入りの原動力となった。
 身長182センチ、体重101キロの下田は気持ちも体幹も強く、縦突破や体を張ったタックルなどでFWの主力として躍動。「今の力は出し切れた。準々決勝は自分からもらいに行って、ボールキャリーもできた」と充実感をにじませた。
 身長182センチ、体重106キロの田﨑凛は、スクラムの最前線で全国の厳しい圧に耐え続け、攻撃では巧みなパスで仲間を生かした。「自分の強みを出し切ろうと思った。1年生でこの3試合を経験できたのは大きい」と振り返った。
 FWを指導する浦コーチも「今の2人は、高校日本代表候補の白丸や亀井の1年時より上かもしれない」と評価する。
 2人にはあと2回、この場所に返ってくるチャンスがある。「試合では練習してきたことしか出せないと分かった。FW勝負で絶対に負けないようになりたい」(下田)、「全国の高いレベルを感じられた。自分の強みをもっと磨いて、また第1グラウンドでプレーしたい」(田﨑凛)。花園で成長した2人は、今後もひた向きにチームに貢献する。


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