今年も元気に“寒中水泳” 古式泳法「小堀流踏水術」など披露 長崎・ねずみ島

万歳で締めくくる参加者=長崎市小瀬戸町

 NPO法人長崎游泳協会(田中直英理事長)の稽古始め式が3日、長崎市小瀬戸町の皇后島(通称・ねずみ島)であり、会員らが冷たい海の中を力強く泳ぎ初めをした。
 同協会が新たな年の健康を願い、寒中水泳を稽古始めとして毎年実施。同協会の水泳教室に通う子どもや県の女子水球チームの選手ら7~77歳の41人が参加した。式には田上富久市長も出席し、「今日は思い出に残る一日。元気な姿を見せてほしい」とあいさつした。
 気温6度、水温13度の寒さの中、参加者は元気よく入水。立ち泳ぎをしながら筆書きする「水書」や足撃、同協会が伝承している古式泳法「小堀流踏水術」などを披露した。最後は、参加者全員が水に漬かって万歳三唱をし、1年の無事を祈願した。
 同市立銭座小3年の原口愛菜さん(9)は初めて寒中水泳に挑戦し、「寒くてきつかったけど来てよかった。これからも参加したい」と笑顔。参加者最年長で同協会師範の同市錦2丁目の三浦宏さん(77)は、1955年から継続的に参加し「80歳を過ぎても泳ぎたい」と目標を話した。


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