寂聴さん密着映画 長崎県初 8日上映 長崎市民会館文化ホール

ドキュメンタリー映画「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」の一場面((c)2022「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」製作委員会)

 2021年11月に99歳で亡くなった、作家で尼僧の瀬戸内寂聴さんを17年にわたり密着取材したドキュメンタリー映画「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」長崎上映会が1月8日、長崎市魚の町の市民会館文化ホールで開催される。長崎県初上映。主催者の県映画センターは「情熱を持ちながら老いていく、寂聴さんの姿に学び親しむひとときとなることを願う」としている。
 寂聴さんは駆け落ちなど自らの体験を私小説の形で発表し、バッシングを受けながらも作家としての地位を確立。51歳で出家し、法話などで人気を集めた。映画は、女性であるということを忘れずに人生を楽しむ生きざまを通して、人間の生命力とは何か、いかに生き、老いていけばいいのかというヒントを探る。
 中村裕監督は17年の密着を通して寂聴さんと密接な関係を築き、寄り添い続けたからこそ、ありのままの姿を撮影できた。寂聴さんの本音や金言が満載の貴重なドキュメンタリー映画が誕生した。
 上映は午前11時と午後2時からの2回。チケットは一般1200円。当日200円増し。小中高生は当日券のみで800円。くさの書店、ローソンチケットなどで販売。問い合わせは県映画センター(電095.824.2974)。


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