書き初めを力強く奉納 みなべ町の鹿島神社

新春大書き初めで、力強く「癸卯」などの文字を書く南部高校書道部員(和歌山県みなべ町埴田で)

 和歌山県みなべ町埴田の鹿島神社で元日、新年を祝う歳旦祭に続き、地元の高校生による大書き初めや巫女(みこ)の舞が奉納され、初詣客を楽しませた。

 大書き初めを奉納したのは、南部高校書道部の1、2年生部員8人。今年のえと「癸卯(みずのとう)」をはじめ、「おそれず挑戦」「飛躍」「雲外蒼天」といった力強い言葉を書き上げた。

 2年生の火縄明俐部長は「ここ3年間、コロナ禍による試練が続いているが、物事を始めるには縁起良く、希望にあふれるといわれる癸卯の年を迎え、飛躍や努力して乗り越えるという思いをこめられる言葉を部員みんなで選んだ」と話していた。

 巫女の舞は、いずれも日高高校2年生で、みなべ町北道の花光凜さんと坂本季里花さんが、昨年秋の例大祭に続いて「豊栄の舞」を優美に奉納した。

 歳旦祭は、宮総代らが参列。亀井隆行宮司(49)が祝詞を上げ、参列者が順番に玉串をささげた。

 責任役員の一人、竹中権蔵さん(70)は「昨年は新型コロナによりほとんどの行事ができなかったが、今年は正月に多くの参拝者が訪れ、活気が感じられた。秋の例大祭は、伝統文化を継承するためにも本来の形で開けるよう願いたい。景気の回復も祈りたい」と語った。

「豊栄の舞」を優美に奉納する巫女

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