
熊本市の大西一史市長は4日の記者会見で、市営の路面電車に顔認証システムの導入を検討していることを明らかにした。2023年度中に路面電車では全国初となる顔認証の実証実験を行い、採用の可否を判断する。三大都市圏を除き「政令市でワースト」とされる交通渋滞の緩和策として、市電の利用拡大に向け「顔パス」で利便性を高めるのが狙いだ。
市交通局によると、顔認証を導入すると乗降時の定期券の提示が不要となる見込み。実証実験では、スマートフォンの専用アプリに顔写真の画像データを登録してもらい、車内に設置したタブレット端末で乗客の顔とデータを照合する方法などを探っている。