2023年の注目選挙まとめ 4月の統一選は981件!4年に1度の選挙イヤーはじまる

2023年が始まりました。今年4月には全国で選挙を一斉に実施する「統一地方選挙」が行われ、4年に1度の「選挙イヤー」となります。あなたの住む街ではどのような選挙があるでしょうか?今年の選挙を、選挙ドットコム編集部がまとめてみました。

47都道府県で981選挙が行われる第20回統一地方選挙

まず、4年に1度の統一地方選挙から紹介していきます。

総務省が今月1日に発表した調査結果によると、47都道府県で計981の首長・議員選挙が行われる予定です。投票率向上を目的に戦後から実施されている統一地方選挙は今回で20回目となり、2023年3月1日から5月31日までに任期が満了する首長と議員の選挙などが対象となります。

統一地方選挙の投票は2回に分かれており、「前半戦」に当たる4月9日投票では下記の4種類の選挙が対象となります。

・知事選挙(3月23日告示):北海道、神奈川県、福井県、大阪府、奈良県、鳥取県、島根県、徳島県、大分県
・指定都市市長選挙(3月26日告示):札幌市、相模原市、静岡市、浜松市、大阪市、広島市
・都道府県議会議員選挙(3月31日告示):41道府県(岩手県、宮城県、福島県、茨城県、東京都、沖縄県を除く道府県)
・指定都市議会議員選挙(3月31日告示):札幌市、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市、新潟市、浜松市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、岡山市、広島市、福岡市、熊本市

4月23日投票の「後半戦」は下記の通りです。

・指定都市以外の市長選挙/市議会議員選挙(4月16日告示)
・東京23区の区長/区議会議員選挙(4月16日告示)
・町村長選挙/町村議会議員選挙(4月18日告示)

今後の首長辞職や議会の解散によって数は増減する可能性はありますが、現時点での統一率は27.43%となり、前回(2019年)統一地方選挙より微減しています。

総務省サイトより(外部リンク)

統一と同時執行の補選、被災3県での選挙も

統一地方選期間中に同時に執行され、注目を集めているのが3つの衆議院議員選挙補選です。

議員辞職に伴い空席が生じた千葉5区と和歌山1区、安倍晋三元総理の死亡により欠員となった山口4区の3選挙区で実施される予定です。告示日は4月11日、投票日は統一地方選挙後半戦と同じ4月23日です。

東日本大震災から12年を迎える今年。震災によって、東北地方の被災3県で2011年4月に執行予定だった70選挙のうち、27選挙が延期されました。これにより、岩手県知事選挙と岩手県議会議員は今年9月に、宮城・福島の2県の県議会議員が11月に任期満了を迎え、選挙が執行される見通しです。

仕事始めに、今年最初の当選決定!

最後に、今年の「選挙初め」を紹介します。なんと、2023年の仕事始めだった1月4日に早速当選が決まりました。

今年最初の選挙と予定されていた八峰町長選挙(秋田県)は、前町長の死去に伴い、1月4日告示、1月9日投票の日程で準備が進んでいました。ところが、新人で元県職員の堀内満也氏以外に立候補の届け出がなかったため無投票となり、堀内氏が当選しました。

今後、予定されている選挙では、1月22日投票の山梨県知事選挙、2月5日投開票の愛知県知事選挙があります。いずれも現職に対して、複数の新人が挑む構図となりました。コロナ禍を乗り越えてきた県政の継続か、それとも刷新か、有権者の判断のときが迫っています。

統一地方選後の知事選では、青森県(任期満了6月)、群馬県(同7月)、埼玉県(同8月)、岩手県(同9月)、高知県(同12月)が予定されています。

このほか、2023年の実施選挙一覧は「選挙ドットコム」サイトよりぜひチェックしてみてください。立候補予定者の情報もいち早く掲載していますので、投票先を決める際の参考としてもらえれば幸いです。

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