現在開催されている第101回高校サッカー選手権で、大津高校が2年連続のベスト4進出を果たした熊本県。
地域を代表するプロクラブであるロアッソ熊本もまた昨年の2022シーズン、初のJ1昇格にあと一歩まで迫った。
そんな熊本に昨年8月、FC東京から完全移籍で加わったのが世代別代表の常連だったMF平川怜だ。
そこでQolyは、シーズン終盤にスタメンに定着し、J1参入プレーオフ決定戦まで戦い抜いた22歳を直撃!
インタビュー後編では、ロアッソ熊本へ完全移籍した理由や大木武監督率いるチーム、名物チャント「カモンロッソ」などを中心に聞いた。記事ではその一部を紹介する。
(取材日:2022年11月22日)
――シーズン途中でロアッソ熊本への移籍を決断されました。しかもこれまでとは違い、完全移籍です。この理由やきっかけは?
これまでレンタルで2つのクラブへ行きましたが(※2019年に鹿児島ユナイテッドFC、2021年に松本山雅FC)、やはりレンタルということもあり自分の中で何か吹っ切れずにやっていた部分が意識しないなかでおそらくあったと思います。
そういうのも全部捨てて、一からもう一回やりたいというか、熊本でまた成長していきたいと思って(完全移籍を)選びました。
――入る前の熊本の印象と、実際に入ってみて感じた熊本のサッカーの印象はそれぞれどうですか?
入る前はやはりパスワークのほうに目が行って、いい距離感で本当にボールがすごく動いて楽しそうだなと思っていました。
しかしいざ入ってみると、攻守の切り替えや守備での前からのプレス、運動量などが大事だと分かって、そちらが最初本当にきつかったですね。
――そんな熊本のサッカーを作り出しているのが大木武監督です。大木監督はどんな監督です?
大木監督は練習からすごく厳しいことも言いますけど、本当にみんなに対して平等というか、やっていない選手がいたら言いますし、できたら褒めてくれます。
本当にフラットな監督だと思います。
――平川選手自身が監督から言われたことや求められたことは?
オンザボールのところではなく、オフザボールのところを最初ものすごく言われました。
ボールを出したあと止まらないとか、守備で人を後ろに置かないとか。切り替えなどを含め練習からかなり言われました。
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動画では他にも、ターニングポイントになったという初先発したV・ファーレン長崎戦での初ゴールや、Jリーグを代表するチャントになりつつある「カモンロッソ」、平川怜が語る熊本のサッカーの魅力、さらには自身の課題や2023シーズンについてなど、たっぷり聞いているのでこちらもぜひご覧ください!