3日間で300万人が訪れる人気寺院、神奈川「川崎大師」へ!

川崎大師ってどんなところ?

神奈川県川崎市(かながわけんかわさきし)にある「川崎大師(かわさきだいし)」。日本で仏教の布教に尽くした僧侶「弘法大師 空海(こうぼうだいし くうかい)(774年~835年)」を祀ったお寺で、1128年に建てられました。

広い敷地内には、重厚感のある「大本堂(だいほんどう)」や、ユニークな「八角五重塔(はっかくごじゅうのとう)」などがあります。お参りをすれば、悪いことを払う「厄除け(やくよけ)」のご利益があるとされており、参拝客が絶えません。

とくに新年には、1月1日〜3日の3日間でおよそ300万人が、1年の無事を祈りに訪れます。最寄り駅は、京急線の川崎大師駅。羽田空港からは約30分です。東京駅から行く場合は、品川駅で京急線に乗り換え、およそ45分で到着します。

駅前を抜け、おみやげ店が立ち並ぶ参道を10分ほど歩けば、川崎大師の入り口「大山門(だいさんもん)」が見えてきます。

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ゆらめく炎が神秘的。「大本堂」をお参り

「大山門」は、1977年に建てられたものです。門の東には持国天(じこくてん)、西には広目天(こうもくてん)、南には増長天(ぞうちょうてん)、北には多聞天(たもんてん)という4つの仏像が安置されています。仏像に見守られながら、まずはこの門をくぐりましょう。

石畳をまっすぐに進むと、正面にあるのが「大本堂」です。川崎大師の中心となる大きなお堂で、「弘法大師」をはじめ、不動明王(ふどうみょうおう)、愛染明王(あいぜんみょうおう)といった仏が祀られています。

「厄除け」のご利益が得られるように、お参りをしましょう。

大本堂では毎日、火を用いた祈祷の儀式「護摩((ごま)」が行われています。僧侶たちの読経が響くなか、「護摩」の炎が高く燃え上がる様子は、とても神秘的。僧侶と信者が共に祈りを捧げる「護摩」は、1日に7~9回行われますので、是非体験してみてください。

広い境内を見て回ろう

大本堂から外に出ると、右手に高い塔が見えます。これは「八角五重塔」です。円に近い形の八角形は、「包容力」や「完全性」を表しています。日本国内でも、八角形の屋根が重なる五重塔はとても珍しいです。

内部には仏像のほか、「弘法大師 空海」の師である中国の僧「恵果 阿闍梨(けいか あじゃり)」(746~806)の像などがおさめられています。通常、門は閉ざされていますが、毎月の第1日曜日と21日には開放され、お参りすることができます。

時間は10:00〜15:30まで。日にちを合わせて、訪ねてみてはいかがでしょうか?

「八角五重塔」から少し歩くと、以前は鶴(つる)が飛来していたという「つるの池」があります。写真右側に見える橋は「やすらぎ橋」。手すりにはサンスクリット(古代インド語)が1文字ずつ刻まれており、修行が完成するまでの段階を表しています。

橋の奥で金色に輝く仏像はお釈迦(しゃか)様。池の水面に当たる光がキラキラと周囲を照らし、穏やかな祈りの空間が生まれています。

「やすらぎ橋」を渡って奥へ進めば、「薬師殿(やくしでん)」です。

ほかの建物とは異なる、インド風の建築様式が目を引きます。中には病気や体の不調を癒やすと言われる「薬師如来(やくしにょらい)」の像を中心に、それを守る12体の神「十二神将(じゅうにしんしょう)」が祀られています。

また、なでることで体の悪い部分が治るようにお願いをする「なで薬師(なでやくし)」も、安置されています。万全の体調で旅を続けられるように、「なで薬師」に触れてみましょう。

さらに「薬師殿」では、「しおり」が用意され、下部に赤いスタンプが押せるようになっています(無料)。

先ほどの十二神将には、それぞれの「干支(えと)」が割り振られています。自分の生まれた年の「干支」の神様を、「しおり」の下部にスタンプしてみましょう。

分からない場合は、訪問した年の干支を選んでください。ここを訪れた記念として、本や手帳にはさんで持ち帰りましょう。

おわりに

800年以上の歴史があり、「厄除け」のご利益を求めて多くの人が訪れる川崎大師。

上記でご紹介したほかにも、不動明王(ふどうみょうおう)を祀った「不動堂(ふどうどう)」や、修行中の「弘法大師 空海」の姿を表した「遍路大師尊像(へんろだいしそんぞう)」などがあります。

敷地が広く、見所を落ち着いて散策できるのが魅力ですね。また、拝観料が無料というのも、訪日観光客にとっては嬉しいポイント。人気が高く、見どころ豊富な川崎大師へ、出かけてみませんか?

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本記事は、2015年10月19日に公開された記事をリライトしたものです。
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