こんな店が!ティラミス、ベーグル、粗挽きウインナー、餃子など追加 さいたま市ふるさと納税、返礼品充実

左上から時計回りで、「シルキーティラミス・プレミアム」「常盤珈琲焙煎所(特別ドリップパック10個ボックス)」「くら馬自家製ドレッシング」「酒井の奈良漬四品詰合わせ」(さいたま市提供)

 埼玉県さいたま市は2022年度、ふるさと納税の公募を初めて実施。応募のあった11事業者40品目を審査し、全品目を返礼品として決定した。増え続ける市民税の流出に歯止めを掛けようとする取り組みで、市は「さいたま市の地場産業の魅力を効果的に発信する機会にもなり、公募は正解だった」としている。

 市財政課によると、ふるさと納税による市民税流出額は、19年度は約41億9千万円。右肩上がりに増加し、22年度は約73億9千万円に上っている。市は市民税の流出対策のほかに、市の魅力を発信するためとして、22年9月30日~10月21日までの間に公募を実施し、引き続き募集している。

 これまでの返礼品は、市の伝統産業「浦和のうなぎ」「大宮の盆栽」「岩槻の人形」のほか、「タムロン」のカメラレンズなどが登録されている。今回は飲食関連9事業者を含む11事業者が応募。ティラミス、ホルモン、ウインナーなど40品目が新たに追加され、計191品目となった。

 同課の担当者は「バラエティーに富んだ事業者から応募があり、非常にありがたい。こんな店が市内にあったんだと広く知っていただく機会になっている。返礼品を通して地場産業の盛り上がりに少しでも貢献していきたい」と話している。

 新たに登録されたのは、Aquila(アークイラ)のシルキーティラミス・プレミアム▽大宮まるしぇのベーグル詰め合わせ▽フジックスの「埼玉ホルモン」赤ホルモンセット▽大宮シティクリニックの人間ドック受診▽一和フーズの一代元の名物餃子100個入り・豚の角煮▽ベッセルホテル開発の宿泊券▽フラクタルの常盤珈琲焙煎所(特別ドリップパック10個ボックス)▽鞍馬のくら馬お食事券▽奥田ハムの粗挽きウインナーなど各種詰め合わせ・ロート▽酒井甚四郎商店の酒井の奈良漬四品詰合わせ▽渋谷米穀の特A評価 彩のきずな(真空包装米)など。

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