「神様」ペレさん埋葬 100歳の母、数千人に見送られ がんのため82歳で死去

ブラジルの伝説的サッカー選手ペレさんの埋葬が、故郷サントス市で身内のみで執り行われた。先月29日にがんのため82歳で亡くなったペレさんの棺は、サントスFCの本拠地ウルバーノ・カルデイラ・スタジアムのピッチ中央に24時間安置された後、今月3日、100歳になる母セレステさんと妹が見守る中で出棺、最後の敬意を表す数千もの人々の並びやペレさんの実家を通り、同スタジアムを見下ろすメモリアル・ネクロポール・エキュメニカ墓地の9階に埋葬された。

1956年から1974年までペレさんが現役時代を過ごした同スタジアムには、親友で元チームメイトのマノエル・マリアも参列、こう語った。「もし、僕が世界中の財産を持っていたとしても、この男が僕と僕の家族にしてくれたことにお返しすることはできないだろう」「彼は選手としてだけでなく、人間としても偉大で、史上最高の選手だった。彼のレガシーは僕たち以上に存えるだろう。それは、ここにいる様々な年齢の方々の長い列を見ればわかります」

一方、同国のルーラ新大統領もヘリコプターで同スタジアムに到着、ブラジル国旗が掲げられたペレさんの棺の横で約30分間過ごし、「ペレはサッカー選手としても、人間としても、比類ない存在だ」「最も素晴らしいのは、ペレが決して鼻を高くせず、誰に対しても同じように接していたことだ」と話した。また、元サントスFC会長のマルセロ・テイシェイラ氏は、ペレさんを「素晴らしい人間」だと称え、「世紀のアスリートだからというだけでなく、寛大な心を持っていた。彼はいつも、本当に誠実で謙虚な態度で人々の面倒を見ていた」と振り返った。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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