『Airペイ QR』がジェイアール東海バスに導入

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区)は、スマートフォンを使ったQRコード決済をカンタンに導入できる『Airペイ』のオプションサービス『Airペイ QR』が、ジェイアール東海バス株式会社(本社:名古屋市)に2023年1月11日より導入されると発表しました。ジェイアール東海バスが運行する車両において、乗車時に運賃をキャッシュレスで支払えるようになります。

1.取り組みの概要

2023年1月11日から、ジェイアール東海バスが運行する車両のほか、名古屋駅および静岡駅にある「JRハイウェイバスきっぷ売場」を合わせた全103ヵ所に『Airペイ QR』が導入されます。これまでバス車内では券売機で現金を使って乗車券を購入する必要がありましたが、今後はQRコード決済でも支払えるようになります。対応する決済ブランドはAlipay、WeChat Pay、au PAY、d払い、PayPay、楽天ペイ(五十音順)の6種類です。ジェイアールバスグループが運行する高速バス路線で、運賃の支払いにおいて交通系ICカード以外のキャッシュレス決済手段を導入するのは今回が初めての事例です。

2.取り組みの背景

一般社団法人キャッシュレス推進協議会がまとめた「コード決済利用動向調査」(2022年4月公表分)によると 、2021年の国内のQRコード決済取扱高は前年比7割増の7兆3487億円に上るなど、キャッシュレス決済は急激に広がっています。
バスにおいても交通系ICカードなど非現金での運賃支払いが徐々に広がってきており、その流れは今後ますます加速していくと考えられます。キャッシュレス決済なら両替も不要で、スムーズに支払いを終えられるため、乗降口での待ち時間を緩和する効果も期待できます。足元で観光客、特に訪日外国人が増加傾向にあることも、キャッシュレス決済がさらに浸透していく契機になりそうです。
一方、事業者にとってもキャッシュレス決済をはじめとする業務効率化は喫緊の課題です。少子化や新型コロナウイルスの感染拡大による観光需要の減少、加えて運転手などの労働力不足や軽油価格の高騰など、事業を取り巻く環境が変化する中でさらなる生産性の改善が求められています。その手段のひとつとしてデジタルトランスフォーメーション(DX)が挙げられますが、複雑な工数や多額の初期費用をかけてDXを進めるのが難しい現状は、バス業界も例外ではありません。
「Air ビジネスツールズ」を活用すれば1つの「AirID」で乗車券の購入から支払い、売り上げの管理や分析までシームレスに業務効率化を実現できます。バス事業者に複数の「Air ビジネスツールズ」を組み合わせて利用していただくのは今回が初めてとなります。今後も交通業界を含め、キャッシュレスや業務効率化を急務とするかたがたを支援していきます。

文中のQRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です

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