
全国のスキー場でリフト券の値上げが相次いでいる。電気料金高騰が本格的なスキーシーズンを直撃し、設備投資も相まって2千円以上の大幅アップとなったケースも見られた。今冬は新型コロナウイルス禍からの客足回復を期待するだけに、経営側は「心苦しい」と複雑だ。支援に乗り出した自治体もある。
日本最大級の樹氷原を滑れる「蔵王温泉スキー場」(山形市)では、リフト1日券を昨冬から800円引き上げ6300円とした。運営会社4社で構成する「蔵王索道協会」によると、電気代が3割ほど上がったほか、ゲレンデを整備する圧雪車用の燃料費も約2割上昇した。
