
【ワシントン共同】バイデン米大統領は4日、南部ケンタッキー州で演説し、2021年に超党派で成立させたインフラ投資法を活用する必要性を強調した。長年の政敵である地元選出の野党共和党上院トップ、マコネル院内総務を招待。政治の分断が進んでも党派を超えた協力は可能だと訴え、異例の呉越同舟を演出した。
下院では、多数派の共和党のトップ、マッカーシー議員が党内の保守強硬派の造反で議長に選出されず、歴史的な混乱が続いている。政治の停滞を招きたくないバイデン氏とマコネル氏の利害が一致した形だ。バイデン氏は記者団に、議長選出を巡る混乱は「恥ずべきことだ」と語った。