
熊本市の慈恵病院は5日、東日本在住の成人女性が昨年11月、病院以外に身元を明かさず出産する「内密出産制度」を利用したと公表した。同病院が公表済みの内密出産は計8例となった。
病院によると、女性は昨年10月ごろ病院にメールで「親に知られたくない」と相談。同11月に出産したが、退院後に両親に事情を明かした。内密出産は撤回となったが、病院は8例目として公表した。
女性は病院に、子どもを自分で育てたいという趣旨の話もしていたが、子どもは乳児院に預けられたという。
病院はこのほか、昨年12月にも内密出産を希望していた西日本在住の女性2人が出産したことも明かした。