新春恒例の初市式が5日早朝、小田原市公設水産地方卸売市場(同市早川)で行われた。新型コロナウイルスや物価高騰の影響で苦境が続く中、漁業関係者は「おいしい地元の魚で体力を付けてもらい、コロナを撲滅したい」と新年への思いを新たにした。
同日午前5時半から始まった初競りでは小田原市内のほか、近隣の平塚市や真鶴町などの漁港で水揚げされた約9トンのサバやアジ、アオリイカなどがずらりと並んだ。仲買人や卸売業者らの威勢のいい掛け声が響き、次々と競り落とされていった。その後の初競式では関係者が手締めで新年の豊漁を祈った。