今日からできる!みんなで始めるウォームビズ

冬本番となり、温かいコートやマフラーが手放せない季節になりました。
今年の冬の気温は、例年並みかやや低くなる予想です。
そんな寒い冬にぜひ取り組みたいのが「ウォームビズ」です!
クールビズに比べるとまだまだ実施率は低いウォームビズですが、今後、クールビズ同様に社会のスタンダードになっていくと考えられます。
今年は東京都がウォームビズの一貫としてタートルネックやセーターなどの温かい衣類をとりいれたというニュースを目にした方も多いのではないかと思います。

そこで今回は、今すぐに始められるウォームビズの具体的な取り組みについてお伝えしていきます。

2014.10.21

ぽかぽかをもうひとつ。ウォームビズ2014!

平成26年度ウォームビズについて 環境省では平成17年度から、冬の地球温暖化対策の一つとして、過度に暖房に頼らず室温20℃で心地良く過ごすことのできるライフスタイル「WARM BIZ」(ウォームビズ)を推進している。 ...

どうして今ウォームビズが必要なのか

ここ数年、コロナの影響で自宅にいる時間が増えた方も多くいらっしゃると思います。
また、在宅勤務など働き方が多様になったことで、暖房を使用する機会や場所が増えているため、ここ数年の電力需要が増加しています。
加えて、ロシアのウクライナ侵略によって燃料が安定して確保できないことも、電力ひっ迫の大きな原因となっています。
このままでは安定して電力供給が行えず、大規模停電の可能性も出てきてしまいます。
国民が一丸となってウォームビズに取り組み、節電することが重要になるでしょう。

ウォームビズをはじめてみよう!

ウォームビスは「衣」「食」「住」の3つにわけることができます。

<衣>

・ 3つの首を温めよう
首、手首、足首の3つの首にはそれぞれ太い血管が通っており、その3つの首を温めることで体全体が温まります。
特に、首には頸動脈という太い血管が皮膚に近い場所を通っているため、効率的に全身を温めることができます。
首を温めるタートルネックやマフラーを上手に活用しましょう。

また、鼻から喉にかけては風邪の細菌やウイルスが増殖する場所です。
ウイルスは低温で活性化するので、衣服で温めることにより免疫力があがり、風邪をひきにくくなります。
温かい飲み物で体の中から温めることもおすすめです。

・ 便利なアイテムを使おう
最近では機能性素材を利用した衣服も多くなってきました。
インナーやセーターなど、機能性素材を選ぶことで着ぶくれすることなく温かさを保てます。
ひざかけや足元を温めるヒーターも、冷えがちな足元を温かく保ってくれるのでおすすめです。

<食>

・ 体を温める食材を活用しよう
食べ物には体を温める働きがあるものが多いです。
特に、冬に旬を迎える大根やネギなどの冬野菜には体を温めたり、風邪をひきにくくするビタミンやカロテンなど栄養が豊富に含まれています。
こちらの記事で詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

2014.10.29体を温める食材 一気に秋から冬へ変わりそうな最近。 四季のある日本では、その季節ならではの食材がたくさんあり、季節にあった料理を楽しめるのが良いところである。 これからの季節は、寒くなり、やはり温かい食べ物で体を温めたくなるものであ...

・ 家族で集まって食事しよう
家族が集まって同じ場所で過ごすことで、エネルギー消費を減らせるうえにコミュニケーションも深まります。
体を温める旬の食材を使用した鍋を食べれば、体を温めエネルギー消費を減らし、さらにはコミュニケーションも深まり、一石三鳥です。
仲間同士、ご近所で集まればさらに節電とコミュニケーションの輪が広がりますね。
ただ、新型コロナウイルス感染防止の観点から、新しい生活様式に沿った行動を心がけましょう。

<住>

・ 室温だけでなく湿度も注目
ウォームビスの室温の目安は20℃です。
気温ではないので、室内に室温計を置いて測定しましょう。
室温計には湿度計がついているものがおすすめです。
湿度が高いと体感温度は高くなり、湿度が低いと体感温度は低くなります。
加湿することで温かく過ごすことができるので、エアコンだけでなく加湿器も利用しましょう。

また、加湿は感染症予防にも有効です。
ウイルスは低温かつ低湿度の環境で活性化するので、室温湿度の管理が大事です。
湿度は40%~60%を目安に加湿しましょう。

・ 空気は循環させると効率UP
温かい空気は上にたまる性質があるので、足元が冷えがちです。
サーキュレーターや扇風機を活用すると、空気が循環し温かい空気が部屋全体に行き渡ります。
エアコンの風向きを下向きに、サーキュレーターを天井に向けて使用しましょう。

個人ではなく会社や家族で取り組みを

会社として方針を決めて、従業員や外部に向けて発信することで、協力や理解を得られます。
特に服装については個人の裁量ではなく、どこまでの範囲を認めるのかを規定等で明確にし、社内外に通知することで混乱を防げます。
あくまでビジネスの場であるため、顧客を意識すること、周囲に不快感を与えないことも重要です。
社内ではタートルネックやブーツの着用を可、客先ではネクタイ必須など、企業に適した規定を作成しましょう。

皆さんのちょっとした取り組みで節電に取り組むことができます。
電気代が高騰している昨今、ウォームビズに取り組むことが家計を助けることに繋がるかもしれませんね。
会社でも家庭でも、一人で取り組むことは難しいかもしれませんが、同僚や家族と話し合って、みんなで取り組む雰囲気作りがまず大切です。
家庭での話題や会議の議題にして、ぜひこの冬はウォームビズをはじめてみませんか?

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