
財務省が6日発表した2月に発行する個人向け国債の10年変動金利型の利率は年0.33%と、2015年8月以来7年半ぶりの高水準となった。日銀の金融緩和修正で市場金利が上昇している影響を受けた。投資家の国債運用では恩恵があるが、国の利払い費が増え、財政負担となる懸念もある。
同時に発表した期間5年の固定金利型の利率も0.18%と、13年10月以来9年4カ月ぶりの高さだった。期間3年の固定金利型は最低金利の0.05%に据え置いた。
個人向け10年変動金利型の利率は、金融機関向けの10年物国債の入札結果を基準とし、固定金利型は市場の実勢に合わせ設定する。