年末年始の日本にはさまざまな行事があります。「七種の節句」もそのひとつ。正月7日は「七草粥」を食べて祝う慣習です。
七草粥とは?
その一年の健康を祈り、また、お正月の食事で弱った胃を休めるために食べられるものです。日本では1000年以上前から続いている文化だといわれています。
日本国内でも地域によって味や入れる食材に違いがあり、一概に決まった形式はありませんが、一般的には、「春の七草」をお粥に入れたものが「七草粥」と呼ばれています。
七草粥に入れられる「春の七草」って?
春の七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロのことです。それぞれの野草に願いが込められているといわれています。その七草を紹介します。
(1)セリ
その名前から、競い合って(競り合って)勝つようにという意味が込められています。セリは水辺の山菜で、消化を助けるはたらきがあります。
(2)ナズナ
撫でて汚れを払うという願いが込められています。視力や肝臓、腎臓に癒し効果があります。
(3)ゴギョウ
仏像、の意味を含んでいます。吐き気や痰、解熱に効果があります。
(4)ハコベラ
繁栄するようにものごとが運ばれるという願いが込められています。胃腸のはたらきを助けるはたらきがあります。
(5)ホトケノザ
名前の通り、仏さまが座っていることを表しています。生薬として古くから知られ、歯痛に効くといわれています。
(6)スズナ
神様を呼ぶ鈴の意味です。こちらは蕪(かぶ)のことです。消化促進、しもやけに効果があります。
(7)スズシロ
汚れのない、純白さを意味しています。春の七草の中でいちばん馴染みのある野菜が、スズシロ。大根です。咳止めや神経痛に良いといわれています。
日本で七草粥をいただくには?
家庭で作られることが多い七草粥ですが、お店でも食べられます。
・Soup Stock Tokyo
「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」は、毎年1月7日限定で七草粥を出しています。スープ専門チェーン店として全国に約70店舗あり、幅広い世代から人気を集めています。
価格は、レギュラーカップ(250cc)税込630円です。
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・粥餐庁(かゆさんちん)
全国に8店舗を構える「粥餐庁」では、1月6〜7日限定で七草粥が登場します。テイクアウトも可能なので、お店で食べる時間がない! という方にもオススメです。
ほっくり大根と七草のおかゆは、税込790円です。杏仁豆腐や、肉まん付きなどセットメニューも充実しています。
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・茶房 野の花
銀座にある花屋さん「野の花 司」の2Fにある、「茶房 野の花」。
こちらでは1月7日、8日限定で七草粥を注文することができます。七草粥のセットは税込1,000円で、七草粥のほかにお漬け物、お茶が一緒についてきます。
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さいごに
近年では、年明にスーパーに行くと「七草粥セット」として春の七草のパックが売られています。家庭で七草粥を楽しむ場合はこのセットを買って七草を刻み、お粥に入れて完成です。
一年の無病息災を願って七草粥をいただきましょう!